まみ めも

つむじまがりといわれます

2017-01-01から1年間の記事一覧

セブンティーン・ガールズ

冬休みになってから図書館にでかけたらもうお正月休みであいていなかった。ブックポストに本を返して、なんとなく物足りない気持ちのまま本を持たずに荷造りをして、大みそか、初雪のちらつく浦和から鎌倉の山の上までやってきた。義父の書斎に直行し、どん…

かぼちゃを塩で煮る

冬休み初日、新しいソファがイケアから届いて、せっせと組み立てた。どっしりと大きなソファで、家族がみんな横並びに座れるようになった。古いソファは結婚したときに買ったもので、ぼろぼろにやぶけた上にソファカバーをかけてお茶を濁していたけれど、ソ…

百年の散歩

ずるずると深みにはまっていた実験にもなんとか形がついて仕事納め。そくそくと寒さが首筋のあたりに迫るものの、地元のしみとおるような寒さとはちがうので歳の瀬の感じがないままでいる。世の中はクリスマスが終わったとたんお正月モードに舵をとり、スー…

やせる旅

クリスマスの朝、弁当のしたくをしていたらフーちゃんが泣いて、だっこで階下におり、ツリーにかかっているくつ下の中のプレゼントをみせたら、おどろくでもよろこぶでもなかったけれどじっと遊んでいる。フーちゃんのプレゼントは、おもちゃ売り場でこれ!…

本棚が見たい!

いちごを食べたいの、そんなフーちゃんの願いをかなえるため、マフラーを巻いて、町へ出て、喫茶店にでかけ、いちごのショートケーキとフォンダンショコラでお茶をした。夜は家族でクリスマスパーティー。カルピスとグリーンラベルで乾杯し、ミックスベジタ…

ラモーナは豆台風

セイちゃんの弁当作りが始まって、平日の朝は五時に起きる。ごはんを炊いたり、赤ウインナーに切れ目を入れて炒めたり、その合間にインスタントのコーヒーを作ってすすりながら、ちょっと甘いものをつまむ。今週はアングランパで買ってきたシュトーレンを少…

茨木のり子の献立帖

インフルエンザが流行シーズン入りし、県内で注意報が出た。セイちゃんの学校でもちらほらといる様子。セイちゃんに、何人おやすみがいたのかきいてもはっきりとした答えはないのやけれども、給食がどれだけ余ったかをきくとなんとなくわかる。おとといはパ…

散歩本を散歩する

あたらしいブーツでまんまと靴ずれをつくってしまい、水ぶくれを破いたらしみるのなんの、ずるずると引きずるように歩いている。とても走れる気にならず今週は一度も走らない。朝のランが気持ちよかったけれど、フーちゃんが気配を察して泣くので家族から不…

日本ミステリーの一世紀 中巻

週末、鹿奇沼さんが遊びにきて、泊まっていった。二人称があなたの娘さんと、シャンパンと赤ワインをがらがらに入れてひいてきた。太巻きや焼き鳥やパンにチーズをお土産にしてくれたので豪華な食卓になった。こちらは「やっと会えたね」の卵焼き、ラザニア…

おべんと探訪記

水曜はお父さんが仕事で上京するついでに泊まっていった。夜は回るおすしに繰り出した。ビールに日本酒とカルピスと桃のジュースで乾杯。あらゆるおすしにたこ焼きやから揚げやポテトフライ、さんざんにたべて、帰り道はくるしかったけれど、冬の乾いた空気…

長くつ下のピッピ

日曜、デパートの前で開店時間に待ち合わせをして、クリスマスプレゼントを買ってもらった。デパートのお買い物は久しぶりで浮ついた街の雰囲気にどうしてもときめいてしまう。厚手のたっぷりしたコート、毛布のようにすっぽり包まれるのを45rpmで選んだ。バ…

エッグマン

ふーちゃんはこのごろ甘えんぼうで、ふだんはおかあちゃんと呼ぶくせに、甘えるときはまんま、まんまと呼んで泣いてばかりいる。毎日帰り道の途中で石ころをひろいポケットにつめるので、ふくちゃんが拾う石と混ざり、玄関先に石がどんどん増えていく。フラ…

ぼくの宝物絵本

たしかに昨日よりも2秒夕焼けが遅いようだよ。気持ちに2秒ぶんの余裕がある。 先週の日曜日は、餅つきがあった。せいちゃんとふくちゃんがサッカーをやっているところの団長が畑で丹精している野菜をふるまって、餅をつき、豚汁で炊き出しをやる。わが家は初…

お言葉ですが…

一年のうちで待ち遠しくしていた日がやってきた。16時27分26秒がきょうの日の入り時刻で、あしたは2秒だけ夕暮れが遅くなる。たった2秒のことだけれど、この夕暮れの底ともいえる日が過ぎるだけで、気持ちがものすごく楽になる。去年の夕暮れの底はきのうだ…

影男

忘れもしない先週の水曜日、ふいに腰をかがめた瞬間にぐきりと衝撃に近い違和感が腰を襲った。そこからは極度に制限された動きしかままならず、そうすると野村萬斎のような歩き方になってしまう。狂言の姿勢は中腰でしんどいと思いきや、腰にかかるGをかなり…

孫の結婚式

四月から仕事をフル勤にし、セイちゃんは小学校にあがり、お迎えもふたつになった。最寄りの駅からふたつのお迎えを済ませて家に帰るとちょうど一時間かかる。夕暮れが一年でいちばん早くなるいまの時季は、家につくときにはとっぷりと暮れていて、ふと心細…

レヴェナント

月曜は志ん蔵の誕生日だった、平日はバタバタするので日曜に前夜祭をやった。毎度のチョコバナナケーキを皿いっぱいに作り、夜は肉を1キロ焼いた。2日たっても部屋から焼肉のにおいがとれない。月曜も申し訳程度にオムライスを作った。やっと会えたねの人の…

捨てられないTシャツ

土曜の夜は、居酒屋でわいわいと夜更かしをした。帰り道はなんとなくフーちゃんとふたりになり、ひと気のない公園をベビーカーを押しながら歩いた。初冬の夜の空気が酔っぱらってほてった顔に気持ちがよく、遅い時間にふらふらと往来を子連れで歩く心細さが…

がんばれヘンリーくん

乗り換えする駅の改札を出たところにマックがあって、毎朝、ひとりの男の人が紙コップのコーヒーをそばにおいて本を開いている。白髪混じりで、やせ型、スーツに上着を着て、マフラーは上着の胸元に几帳面におさめてある。本はテーブルに観音開きにおいて、…

ダッテちゃん

朝に走るようになったせいなのか、秋のせいなのか、とにかくごはんがおいしくてもりもり食べていたらすっかり肥えてしまった。朝に走るのはだいたい週に三回、体がしんどいときには無理をしない、けれど、なんだか気持ちがよく、走った日のほうが疲れがなく…

点子ちゃんとアントン

こどもの体調不良でおやすみが続いたときに、クローゼットの整理をした。もう何年も着ない服を思い切って捨てる。10年ほどまえに数千円で買った古着の綿の青いコート、ポケットが四角に大きくて、ちょっとした単行本がおさまるのでとても気に入っていたけれ…

野火

かれこれひと月ばかり仕事がうまくいかずどつぼにはまっている。やってられないので、週末にモンブランを買いに行った、Uの店のモンブラン。とことん甘いクリームが脳天にしみる。クリームの奥にはマロングラッセではなくチョコチップとダックワーズのような…

とまらない

敵というのは案外に身近なところに潜んでいるもので、その思いがけなさに面食らい心が折れてしまうことがときどきある。産後、フルタイムで働きたいとお母さんに話したとき、自分も仕事をしていたお母さんはきっと応援してくれると思ったのに、こどもたちが…

すべてはあの謎にむかって

セイちゃんは火曜までお休みをして、水曜から登校した。衰弱がはげしく体力も心配だったので鎌倉から義母を呼んだ。週末をはさんで3日休みをとったので、その間くすぶり続けていたであろう仕事を思うといたたまれず、朝は5時に起き、みんなが寝ているうちに…

ぼくの死体をよろしくたのむ

セイちゃんの描いた絵がコンクールで市長賞をとって、日曜は表彰式、けれども、セイちゃんは熱が続いてとても外には出られんので、かわりにいってきた。セイちゃんの描いた絵はギャラリーに展示されていた。兄妹3人がはぶらしをもって、ピンクの服のはきっと…

ガン入院オロオロ日記

水曜の帰り際にセイちゃんが熱をだしたという知らせがはいり、ざあざあ降る雨のなかを迎えにいく。部屋の隅っこで寝ていたぼんやりまなこのセイちゃんのかわりにランドセルを背負い、フーちゃんの荷物と自分のかばんを左右にたすき掛けにして、傘をさし、家…

居心地の悪い部屋

週に一度のペースでおでんが煮込まれている。今週ははじめて牛すじの串を買ってみたので入れた。ロールキャベツも冷凍のを入れる。なにもかもくたくたとベージュ色に煮えていくのはなんだかださくていい。下着でもち巾着を包んでも誰も気づかないだろうな。…

みみずくは黄昏に飛びたつ

きのうは久しぶりに晴れたので朝ランをやる。4時半に起きて外に出ると南の空にオリオンがくっきり出ていて胸がキュンとする。家の前の通りがバス停までまっすぐ250メートルあって、通りの端っこでターンして振り返ると北斗七星がみえた。まだ暗い東の空には…

猫大好き

雨の月曜というだけでもブルーマンデーの条件は満たされているのに、寒さもいっしょにやってきて、たまらず薄手のヒートテックにタイツにマフラーまで動員してしまった。毎年ヒートテックはぎりぎりまで我慢するけれど、負けてしまった。わたしは弱い人間で…

赤毛のアン

ファストファッションのネットショップにシャーデーのTシャツとスウェットがあるのがずっと気になっていたのを、思い切って買ってしまった。スウェットは、シャーデーの肌が金属のようにぴかぴかに光っていて、“love deluxe”のアルバムジャケットみたいでか…