金曜の朝、家を出る支度をしているうちに雪模様になった。冷たく湿った日にはシガーロスをきくと決めている。イヤホンの向こうから傘にあたる雪のぱさぱさいう音や、オナガのギーギーなく声が聞こえる。耳の内側のシガーロスと外の音が混じってきこえると、…

日曜の千秋楽は三時すぎからばらばらと集まってテレビで相撲観戦をした。白鵬の史上最多優勝が決まってしまったあとだったが、贔屓の力士をてんでに応援して、好き勝手言いながら飲み食いするのがたのしい。前日に向田邦子の料理本からたいめいけん風のサラ…

木曜の午後は休みをもらった。雨ふりの冷たい午後。駅前のドーナツショップでお茶をして、スポーツ新聞の相撲欄と鴨居羊子の本を読み、ブックオフを巡回。単行本はパッとしなかったが、108円均一で文庫を6冊買った。定型の休みをこなすと、なんだかホッとす…

大寒の翌朝は雲がたれこめて寒かった。耳にイヤホンをつっこんで、シガーロスをきく。北陸を思い出すような重たいのしめった空にはシガーロスがよく似合う。北陸に暮らしていたころはなんとも思わないでいたけれど、関東にくると冬が本当にドライで、かつて…

土曜の朝一番に病院にいく。こともなし。病院のはす向かいの四つ角に天津甘栗の店があって、診察を終えて往来にでると、開店前から甘い香ばしいにおいがしている。スーパーの開店を待って、いつもは行かないスーパーをひと回りして楽しんだあと、コロッケと…

日刊スポーツの相撲の記事を切り抜きクリアファイルに挟み、こどもたちが寝たあとで録画しておいた幕内上位ほ相撲中継をみるのが、場所中のたのしみ。照ノ富士、遠藤、勢、栃ノ心、高安に逸ノ城と、勢いのある若手と上位陣があたる取組が続くので毎日おもし…

月曜で35歳になった。風が強い寒い日で、公園にでかけてぶらんこに乗ったりどんぐり拾いをしたけれど、一時間もしないで帰ってきた。日差しがあったのでふとんを干す。宿六が買い物にでて、不二家のいちごのケーキと、ガーベラの花を買ってきてくれた。黄色…

初場所初日。注目の一番は遠藤に逸ノ城。遠藤が一枚上手のところを見せた。勝ちがわかったときに、ふっとゆるんだ表情にキュンときた。大関横綱戦も、勢に豪栄道、宝富士に稀勢の里、日馬富士に栃ノ心、鶴竜に高安、白鵬に栃煌山と好取組が多かったけれど、…

仕事始めの月曜は、どんどん体調がいけなくなり、帰り道の駅のトイレでえづく羽目になった。駅のトイレのつめたい汚さ。このごろは黄色いあわあわしたものが胃からこみ上げてくる。正月ぼけなのか、とことん眠気がして、いくらでも寝られる。定点観測の梅の…

年越しは紅白歌合戦のしっぽとゆく年くる年を見ながら。元旦の朝はセイちゃんがすこし咳き込んだので、初詣はよしてのんびりとパンとフルーツとヨーグルトの朝ごはん。昼前から小粒のあられが落ちてきてそのうち雪になり、庭が薄っすらと白くなった。そのま…