まみ めも

つむじまがりといわれます

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジュニア版日本文学名作選6芥川龍之介 羅生門・トロッコ

夏が唐突に終わってしまい、秋の始まりの金木犀もあっという間に花が落ちて、百日紅だけが魔法のようにずっと咲いている。夕暮れがどんどん早くなる。 夏休み前にせいちゃんが理科の先生からめだかを何匹かわけてもらい、それはそれは大切に育てている。いく…

マスクは踊る

ゆうべは十五夜。風呂上がりに寝支度をすませて二階のベランダにあがり、屋根や壁に切り取られた空にあかるい満月をながめる。まぶしくてじっと見ていられないくらい。ほてった肌に夜風が気持ちいい。「でたでたつきが」をみんなで歌う。窓を開け放して眠る…

十角館の殺人

金木犀、今年は11日の土曜日が初日だった。副鼻腔炎がくすぶり続けて治らないので秋の気配がわからないのではと心配していたけれど大丈夫だった。耳鼻科に通いカルボシステインとフェキソフェナジンをひと月ばかり飲み続けているけれど、よくもならないし悪…

死ぬまでに行きたい海

保育園のお迎えにでるときにぽつぽつと地面を水玉にしていた雨がさーっと降りはじめて洋服をしっとり濡らす。雨具の支度がないので濡れるのをおかまいなしに、ぴちぴちちゃぷちゃぷを歌いながら三人で歩いていたら、黄色い雨合羽をはおったふくちゃんが遊歩…

エデュケーション

暑い日が戻ってくると信じて買っておいた冷麺を食べるタイミングがつかめなくなり、冬になるよりはと思って茹でて昨日のお昼に食べた。キムチとゆで卵とハムをのせて酢をたらす。家でつくる冷麺に梨をのせる意気地がない。たまに日差しが出ると、どこに残っ…

数えないで生きる

相変わらずどこにもいけない週末なのでプリンを作ろうとカラメルを煮たらガラスの器がぱき、と音を立ててふたつに割れた。カラメルがどんどんかたまるのでそのまま新聞紙にくるんでゴミ袋にしまう。皿が割れるのはいかにも取り返しがつかなくて、取り返しの…