まみ めも

つむじまがりといわれます

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の入り口、模様の出口

日曜の夕方、お風呂を浴びて、夕飯のまえに車に乗り込み、グループホームにいるばあちゃんのところへひ孫を見せてきた。ばあちゃんはベッドに横になっていた。農作業をずっとやっていたので、みごとに腰で直角になったからだで、ベッドから起き上がり、椅子…

父と暮せば

先週のお昼はサラメシ・セレクション、過去のサラメシの再放送をやっていて、たのしませてもらった。金曜日、著名人のサラメシは安西水丸。アジャンタのマトンカレーとラッサムスープ。やっぱり安西水丸はカレーじゃなくっちゃね。お店のマダムが、いつも同…

戦場のメリークリスマス

里帰りも残り一週間になり、土曜の夜は近くの親戚を呼んで宴会をした。総勢22人で賑やかだった。足元の覚束ないばあちゃんも杖をついてきてくれた。ふーたんが泣いたので、抱きあげると、手を膝のうえにひろげて、おいでおいで、という、そこにのせるときに…

猫だつて夢を見る

夕方、保育園のバス「あかずきんちゃん号」のお迎えに庭先にでると、稲刈りのひやけくさいにおいがした。嗅覚はいやおうなく時計を巻き戻し記憶をよみがえらせるので、ジャージを着て、稲刈りの手伝いをしたときのことがふっと戻ってくる。広告紙の包みの中…

風にそよぐ草

1日冷房をいれなかった。こどもたちが空き地で遊んでいるのを眺めていたら、草むらで跳ねるのはコオロギで、田んぼは稲を実らせ、とんぼがツイツイととんでいる。朝ごはんのあとで梨をむく。肩をたたかれて振り向くと秋の気配で、ドキッとする。いつもこっ…

奇跡

土曜のひるにひと月半ぶりで図書館に寄った。こどもたちの絵本を選んだあとですこしだけ時間をもらって奥の書架を物色。はじめつげ義春でも借りようかと思ったが、陰気なものを読む気になれなくて素通りし、海外文学にしようかと思ったら地域別に分類された…

サンダーボルト

昨日のひる前に宿六を駅で見送った。宿六は今回の滞在の後半は山下清画伯と化して、おにぎりを頬張り、色紙をちぎり、画用紙に貼り付ける作業に熱中していた。庭先であつめた270個にもおよぶ蝉の脱け殻、蝉の死骸、たにしの殻、それぞれを作り上げた作品に糊…

世界の果ての通学路

先週の土曜は在所の夏祭りだった。ちびっこ相撲があると聞きおよび、昼過ぎにいそいそと出かけていく。母屋の裏の神社のわきに、ちいさな広場があって、ミニサイズの土俵がある。おが屑が撒かれ、土俵わきには塩も盛られていた。Tシャツを脱いで、上半身をは…

知的な痴的な教養講座

70年目の広島の原爆忌。供養塔に通いつづけた95歳の被爆者の女性をテレビで知った。原爆投下後、おかあさんを探すのに、見た目には誰かもわからなくなってしまった人たちがごろごろして、顔がわからないでも声ならわかるだろうと傷ついた人たちを踏んづけて…

どくとるマンボウ医局記

鶴見俊輔も阿川弘之もあっち側へいってしまった。鶴見さん93歳、阿川さん94歳。新聞の死亡記事を切り抜いてマルマンのクロッキー帳に貼りつける。それから文藝春秋「私の死亡記事」でふたりのフィクションの死亡記事を読み返す。阿川弘之の死亡記事には、「…

ホワイトハンター ブラックハート

週末は久しぶりに家族がそろった。土曜の夜は花火大会や接待でみんなでかけてしまった。あついほうじ茶をいれ、芝寿しの朔日弁当をひとりで食べた。金時草の紫に染まった太巻きがうれしい。ソファのクッションを背枕にして本をぺらぺらめくっていると、和田…