まみ めも

つむじまがりといわれます

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

旅行者の朝食

先週ずっとなくしものをして落ちこんでいたのがふとした拍子にみつかった。中には社員証やクレジットカードの類いがしまってあり、始末書を覚悟していたので心底ほっとした。交番で遺失物の届けをだしたり、カードの取引停止の手続きをして、おのれの不注意…

フォースの覚醒

土曜の午後、新幹線で新大阪についた。ホームの見送りのひとを眺めていたら、金のスパンコールのジャケットのおじさんが閉まりかけのデッキに立っていて、ななめにかけたたすきをよく見たら「人類初 新幹線で日本縦断」と書いてあった。開通したばかりの北海…

死はこわくない

土曜日の朝は7時に起きて荷造りをすませる。一泊とはいえ、赤ん坊をひとり連れて結婚パーティーにでるのでなかなかの荷物。荷物が増えるけれど、本がないのは落ち着かないので文庫本を1冊忍ばせる。朝ごはんの支度をすませ、甘いカフェオレを飲んでから家を…

ぼんやりしていたら、ちょっと大事なものをなくしてしまい、しかもいつからなくしているのかもわからない有様で、落ち込み気味のウイークデー。気分を紛らせようと「夢の中へ」を歌いながら家中を探すけれどやっぱりない。ありえないと思うところもひと通り…

華麗なるギャツビー

連休の中日、時間をもらって外に出た。自転車をこいで途中のコンビニでホットのカフェオレとブルボンのチョコあ〜んぱんを買い込み、近くのシネコンへ。商品名に「〜」がはいると、買いたくなる。「麦ふぁ〜」もズルい。映画を一本みてから、パンフレット一…

よはひ

土曜のひる前、3ヶ月ぶりに髪を切りにいく。雨の中、なんとなく春先はスピッツの気分で、新しい季節のアンニュイを歌う古い歌をききながら歩く。もう何百回きいたかわからないけど、やっぱり青いころに回帰する歌声。いつもの店で髪をざくざく切ってもらい、…

家族ゲーム

水曜の午後は持病の通院。ひる過ぎにでかけ、受付と採血をすませてブックオフへいく。石坂浩二のサラダの本をみつけて、買おうか悩んで、買わなかったことをいまになって少し後悔している。1時間ほどぶらぶらして、なにも買わず、病院の売店でカフェラテとい…

狼の挽歌

セイちゃんの一人称がこのごろボクになっている。すこし前はオラだった。オラはやめたの?ときくと、オラからボク、それからワガハイに移行するつもりでいることを教えてくれた。早くワガハイで話してほしい気がする。フクちゃんは、自分のことはフクといっ…

チョコレート戦争

日曜のひる前、フーちゃんをベビーカーにのせて、セイちゃんと図書館へいく。セイちゃんに、本が好きなんだね?ときくと、ボク、まだよんだことのないほんをまえにするとほんとうにわくわくするんだ、と、ぴかぴかの瞳で言う。おとなになるまでに、としょか…

アルゴ

薄曇りの週末。すこし頭痛の予感がして、湯船に肩まで浸かって追い炊きボタンを何度も押してあったまる。この季節はやたら鳥が目や耳につく。嘴と脚がオレンジなのは、むくどり。翼に明るい茶色が鮮やかなのは、つぐみ。名前を知るとちょっと親しい気持ちに…

小さな町にて

気温があがったりさがったり落ち着かない。春の陽気でうわずってしまう気持ちが苦手なので、寒の戻りがあったりすると少しほっとしてたりして。春は待っているときが一番よくて、実際に春が来るとなると及び腰になってしまう。モクレンも、咲いてしまうとち…

画廊の扉をあけて

土曜の午後は歯医者。右の前歯の裏側の詰め物がとれていたのを、治してもらいに行く。フーちゃん、おっぱいを飲んで首尾よくねてくれた。音楽をききながら歩くのも久しぶり。おわったあとで時間をもらい、駅前のパン屋の2階にある喫茶室にはいる。モンブラン…

真昼の死闘

木曜日、システム更新で10日ほど休館していた図書館が久しぶりにあくので、借りていた本を返しに出かけた。結局マラマッドはひらかないまま返した。次の冬に読みたい。上巻だけ読んだ「長い冬」はおもしろかったので、肌寒いうちに下巻を借りたい。と言いつ…

知りすぎていた男

フーちゃんの初節句。あまり節句のお祝いというものをしない家で育ったので勝手がわからない。とりあえず、昼間あぶらげを甘く煮ておいておいなりさんにした。甘酢で和風のピクルスを作ってあったので、刻んで酢飯に混ぜる。れんこん、あぶらげ、人参、大根…

ヒッチコック

遊歩道の角のミモザが今年はなかなか咲かないと思っていたら、いつのまにか伐られてしまっていたらしい。よそですっかり咲いてしまったミモザのイエローを見て気づいた。風邪声のミモザが咲いていたと言う、という句が池田澄子にあったから、やっぱりいま時…