まみ めも

つむじまがりといわれます

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

恐ろしい話(ちくま文学の森)

「出エジプト記」より 文語訳「旧約聖書」/詩人のナプキン(アポリネール)/バッソンピエール元帥の回想記から(ホフマンスタール)/蝿(ピランデルロ)/爪(アイリッシュ)/信号手(ディケンズ)/お前が犯人だ(ポー)/盗賊の花むこ(グリム)/ロカルノの女…

スパニッシュ・アパートメント

ジャパンプロモーションのキャッチコピーは「ひとつのアパートに七つの国の青春」だったとかで、まったく、青春群像劇なので参ってしまう。青春て、なんておろかな、浅薄な、ものなんだろうとため息がでる。それで、さいごに、主人公が、「彼も彼女もあれも…

タンタルス

ちくま文庫の内田百間集成は全24冊あって、それをときどき1冊ずつ買い足すのがひそかな愉しみでだったりする。本当は全部読んでしまいたいけれど、愉しみがなくなると勿体ないので少しずつ、買い足す。実際、百間先生の文章はとりとめなく飄々として、内…

臨月のシガーロス

いよいよ臨月をむかえる。名前を考えようと、漢字辞典をひらいて、あいうえお順に読みがならんだ索引をひきながら、ぺらりぺらりとやっていたら、「うまれる」の項は生産誕、「うむ」の項は生産娩、それぞれ漢字があてられていて、「うまれる」「うむ」のち…

おかしい話(ちくま文学の森)

おかし男の歌(長谷川四郎)/太陽の中の女(ボンテンペルリ)/死んでいる時間(エーメ)/粉屋の話(チョーサー)/結婚申込み(チェーホフ)/勉強記(坂口安吾)/ニコ狆先生(織田作之助)/いなか、の、じけん抄(夢野久作)/あたま山(林家正蔵)/大力物語(…

われはもとめうったえたり

エロイムエッサイム、という呪文をどこで聞いたのだか思い出せない。小学生の頃に、夕方、ゲゲゲの鬼太郎をテレビのアニメーションでみた記憶はあるものの、水木しげる作品をまっとうに読むのははじめて。読者をおいてけぼりにしてしまう水木氏の熱狂具合と…