まみ めも

つむじまがりといわれます

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

科学と宗教と死

フクちゃんの結膜炎が治ってきたとおもったら、家族じゅうにひろまったのか、セイちゃんも宿六もわたしも眼が充血してまぶたを腫らして、みんなでしょぼしょぼになってしまった。まわりにうつすわけにもいかんので、なんとなく気持ちも引っ込み気味。仕事に…

台所のおと

秋に対する感受性は高いとみえて、朝夕の肌寒、往来の金木犀の成分よりも先立って、鼻腔がむずむずしてくしゃみが止まらない。暮れていく秋空にセンチメンタルをもよおすそばからヘクショイヘクショイやるので、センチメンタルも威勢良く霧散していく。チョ…

バットマン

火曜の夜に義母にきてもらい、起き出した水曜の朝、目やにが出てまぶたが腫れている。実は、数日前から目やにっぽかったのを、花粉症にちがいないと思い込んだりもしていたのだが、思い込みが足りなかったと見える。世の中にはお縋りしただけで小指がはえて…

連休の前日、宿六に病院行脚してもらい、フクちゃんの発疹を皮膚科でみてもらったら、原因はよくわからないが、ジベルばら色粃糠疹か滴状類乾癬だろうという診断で、いずれにしても自然の経過で消えるのを待つしかないという。ついでで、目やにがひどいのを…

太陽の帝国

ひょんなことから小中の同級生の近況を知った。わたしの小中学校時代は、勉強のできる以外の取り柄がとことん排除されたじめついたものだったが、そんな中で、たった一度だけ男子に告白されたことがあって、その相手だった。裏山に呼び出され、同級生数人が…

ブエノスアイレス

連休だが、フクちゃんが病気したのでどこかへ出ようという気持ちになれないで、きのうは図書館と日用品の買い出し、きょうは近所の公園にいって、まわるお鮨を食べてきた。宿六が次々と映画を借りてくるので、毎晩のようにみているが、アルコールを飲むとね…

フィッシャーキング

連休に栗拾いをしたというひとから、袋にたくさんの栗をもらった。午前中いっぱいかかって鬼皮を剥き、そのうち十五粒をつかって栗としめじの炊き込みごはんを三合炊いた。残りは全部重曹をとかした水につけて沸かし洗い、するのを二晩繰り返し、楊枝ですじ…

温泉旅日記

台風といっしょに夏の残りもぬぐわれていった。帰り道、こないだまで照りつけるようだった西陽が、夜の入り口、さわやかな夕焼けに染まって、思いきり息を吸いこみたくなる。雲がしましまに流れて、こんながらのワンピースがあったら素敵だけど、着こなせな…

フェイク

連休の日曜日は、公園でピクニックをやろうと盛り上がっており、お弁当のおかずリクエストのリサーチなどもしていたが、台風直撃で流れてしまった。朝、どしゃ降りの雨の音で目が覚めて、便器をのぞいたらぽこぽこと下水が逆流していて焦った。おかずのリク…

傷だらけのランナー

木曜日、会社を休んで、フクちゃんの病院にいってきた。駅前からバスに乗って、いってきたが、セイちゃんが二度入院し、そのあと一年ぐらい定期的に診察してもらっていた病院で、セイちゃんをバギーにのせて、おおきなおなかを抱えて、フクちゃんが生まれた…

バナナは皮を食う

把瑠都関引退のしらせを、知って、やっぱりさみしい。把瑠都の底抜けの明るい性質は、プロレスみたいな豪快でわかりやすい相撲の取り口とよく合っていて好ましかった。引退の会見で、「おすもうさんになっていいことばかりだった」と言った、その記事をネッ…

旅の絵日記

土曜日はお客があって、一緒にお昼をした。前日に、ゼラチンをふやかして、蟹缶帆立缶を汁ごとまぜてチンしたものにとかしこみ、アスパラガスと人参を配して流し込み、冷蔵庫にいれて、テリーヌをつくっておいた。見目はよかったが、潮のにおいがぷんぷんす…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

ごみを、少なくするようにと考えていて、野菜くずが出ないような料理を心がけているのだが、要は、野菜くずがでるのか、わたしの有機的なものがでるのかの違いに過ぎないのではないかと、気がついてしまった。エスカレーターやエレベーターも控えて、階段を…

人やさき犬やさき

前のまえの月曜日の朝から、フクちゃんに乳をやらない。夏前に、夜だけは飲ませないようにして、朝までよく眠るようになったが、最近になって、三時ごろにぐずり、朝も五時に起きるので、仕事の最中にきまってウトウトしてしまう。思い切って全部やめること…

abさんご

庭の植え込みのイタリアンパセリは、たいして水もやらんのに元気に茂っていたが、梅雨明けごろにあおむしが見つかって、みるみるうちに数が殖えて、食い尽くされ、いまは太い茎を残して、まるはげになってしまった。あおむしは、鮮やかなグリーンと、黒のし…