まみ めも

つむじまがりといわれます

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

坊っちゃん

月曜日に風呂場でシャンプーしているときに鼻先に金木犀のにおいがきて、シャンプーの中に金木犀のにおい成分でもまじっているのかなと思ったけれど、つぎの日の帰りの遊歩道であまいにおいが漂って、ことしの秋のはじまりは9月26日。百日紅と金木犀は気がつ…

対岸の彼女

三連休の狭間に持病の通院があり、午後で会社をひけた。乗り換え駅の改札の中にあるコーヒーショップでコーヒーを飲む。コーヒーはアイスとホットを行ったり来たり。採血のあとで近くのブックオフで時間を潰すのがお決まりになっている。 夏物語 川上未映子 …

つまらない住宅地のすべての家

焦げめがつくまでグリルで焼いて皮を剥いだパプリカがおいしくて、こんな残酷なことしてごめんなと内心で思いながら週末になるたびに買っている。スーパーにいくと、自分は絶対にたべないげんちゃんが、パプリカをみつけて赤を買えの黄色を買えのと口出しす…

夏物語

先週の金曜日、都内で用を片付けてから、ぷらぷらと銀座まで歩き、地下の静かな店で久しぶりの友だちと乾杯をした。何年ぶりかに会うけれど、いつ会っても昨日わかれたような親しさがあり、しかし離れがたく、終電の間際までしこたま飲んだ。次の日は三時ま…

だれかのことを強く思ってみたかった

百日紅がまだまだ咲いている。 ふと読みはじめた「スキップとローファー」は能登の片田舎から出てきた女の子が主人公で、ときどき地元のことばと似たような方言が出てくるとうれしい。いまは相手が方言じゃなければうまく話せなくなってしまった。もう地元に…

ほろよい読書

夏休みに実家から車で持ち帰ったまるのままの冬瓜を切って、下茹でして、煮た。冬瓜の皮はまわりに薄っすらとしたとげをまとっていて、むいているときに力の加減が狂って親指をざっくり切ってしまう。しばらく眺めているとじわじわと血が滲み、冬瓜の白を朱…