まみ めも

つむじまがりといわれます

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹全作品 1990-2000 第3巻 短編集II

髪をきったのは、本当のことをいうと、おとうさんが短い髪をほめてくれるからで、そういえば、わたしが親に一番ほめられたのはショートカットが似合うということかもしれない。これから先、もうずっとショートカットでいたいなという気持ち。洋服のことを考…

君がいない夜のごはん

わたし史上最高の忙しさがやってきており、どれだけこなしても仕事が次々とわいてくる。こなせばこなすほどわけがわからなくなる。帰ってごはんとおふろと寝かしつけを済ませてから、気持ちをおちつけるようにお絵かき帳に一枚分の手紙を書く。できるだけな…

知らない町角

水曜の夜からフーちゃんが熱を出して難儀したけれど、金曜の夕方にかがやきに乗って実家に帰ってきた。いま時季の水田のまぶしさ。お見舞いを繰り返し、なにをするでもない時間を共有する。目があったときに、目の中に光があるので大丈夫という気持ちになる…

オッパイ入門

上京した妹が土曜の夜にきて、泊まっていった。夜はふたりで何時間も話し、いくらでも泣けてしまう。ままならないことが多すぎる。ままならないことのなかに、細い光のようにひとの優しさがしみてくる。土曜は誕生日だったので、日曜のお昼をご馳走してお祝…

にょっ記

いろいろ悶々とするので髪を切った。それでどうなるわけでもないけれど、数十グラム、梅雨のしめった空気では数百グラムかもしれない、すこしでも感じるものを軽くしたかったのでとことん短くした。気分はニキータ。目の前のことからは逃げられない。ニキー…

アバラーのぼうけん

今度はセイちゃんの遠足で、四時半にめざましをかけた。お弁当は、のりのつくだ煮のおにぎり、鶏もも肉の照り焼き、玉子焼き、きゅうりの塩もみ、枝豆、人参のソテー、プチトマト。ラジオを聴く気分ではなく、久しぶりにCDをかける。曽我部恵一の歌声が、夏…

佐野洋子の「なに食ってんだ」

先週の日曜日は、ひと月半近く待ったをかけていたふくちゃんの六歳のお誕生日祝いをした。なかよしのお友だちをひとり呼んで、ふくちゃんの希望通り、餃子の満洲の餃子を焼き、コーンとツナの炒飯とポテトサラダを用意してぶどうジュースとグリーンラベルで…

たべるのがおそい vol.1

時間はもどらないけれど、わたしはまにあわなかったわけではない。文学ムック たべるのがおそい vol.1作者: 穂村弘,今村夏子,ケリールース,円城塔,大森静佳,木下龍也,日下三蔵,佐藤弓生,瀧井朝世,米光一成,藤野可織,イシンジョ,西崎憲,堂園昌彦,服部真里子,…

京都で考えた

木曜はフクちゃんの遠足だった。雨の予報がでていて、どうなることかと思ったけれどなんとか晴れてくれた。前の日はなんだかどうしようもなくくたびれてしんどくなりはやばやと寝てしまった。朝は五時に起きてごはんを炊き、お弁当の支度をした。フクちゃん…