2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
柿が八百屋に並びはじめると、お父さんの最期の日々を思い出す。あのころはいろいろしんどいことが重なったので、それをなんとか生きて過ごしたことがひとつの自信になってしまった。週末に実家からたくさんの柿が届いたので、バジリコとバルサミコとオリー…
埼玉県民の日というよくわからない日が一年に一度あり、納得はいかないが小中学校が休みになる。仕事は休みにならない。秋口に小学生の留守番はごみ捨ての間の短い時間でも虐待だとか穏やかでないニュースがあり、びびって早々に休みをとっていたので、つい…
先週はじめて三者面談というものがあった。お昼で在宅の仕事をあがり、ビールを一本だけ飲んで、ブックオフで時間をつぶし、東海林さだおを一冊選んでから中学校にいく。校庭で部活をやっている集団を首をのばしてみていたら、せいちゃんがこっちを見つけて…
雨が降ったら一気に冷えてきて、窓際の定位置で仕事をしていると窓からそくそくと秋の気配が伝わってくる。生まれ育った日本海側の町は雨が多くふとんをなかなか干せなかったので、晴れた日に家にいると意地のようにふとんを干してしまう。秋の日差しは傾き…
いつもこの季節にはなにを着て過ごしているのかわからなくなる。ひさしぶりに薄手の黒いカーディガンをひっぱりだして広げてみたら、虫くいなのかあちこちに穴があいていた。すかしてみたら星空みたい。星空、迷いなく捨てる。 みずうみ(新潮文庫) 作者:川…