まみ めも

つむじまがりといわれます

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アガワ家の危ない食卓

出社するなりセイちゃんが学校をサボっていることがわかり、どたばたと連絡をする。朝の忙しいときに本に夢中になり支度が進まず苛々のつのったやど氏に出ていけといわれた売り言葉に買い言葉で本当に家を出ていったとのこと。やど氏もカッカきて学校に連絡…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

週末、ふみちゃんと庭掃除に精を出す。げんちゃんがおんぶにだっこで、おろすと泣いていやいやするので、おぶったまま、庭の落ち葉を掃き集め、草をひっこ抜き、どんどんゴミ袋に詰めていく。ふたりでメガを名乗るℓの袋をぱんぱんにした。庭が少しだけさっぱ…

鴻上尚史のほがらか人生相談

日の入りが五時より早くなって、仕事あがり、最寄り駅についたときには空が濃い青で、西に向かって歩く帰り道でだんだんと木立ちが影絵になっていく。オレンジとブルーのグラデーションが鮮やかだ。透き通っているのに濃い色合いで、この季節の夕焼けが一番…

キャベツ炒めに捧ぐ

いなかから届いた新米がなくなるのを惜しんで、休みのお昼に炊きたてのごはんをおむすびにする。てのひらが真っ赤になるのを水で濡らしてごまかしながら、塩を振って、ひとりにふたつずつ。並んだ姿がいとおしくて写真を撮る。たべるときに海苔を巻いて頬張…

村上春樹とイラストレーター

日曜はやど氏が絵に描いたような二日酔いをやり一日中へばっていた。午後はソファにのびて起き上がれない。容赦なくその上をげんちゃんがはいはいでよじのぼっていく。戻ってくるときに誰かの書いた反故の白い紙がげんちゃんにひっついてひらひらとやど氏の…

向田邦子の本棚

風邪がうつったのか、気圧のせいなのか、ビールがうまくなく、やたら怠く、昨日の夜はソファで寝てしまって、なかなか起きられない。ソファから体を引き剥がすようにしてふらふら起きてみたらひと口分のビールが350缶に残っていた。ぬるくなったビールを流し…

ロック母

細胞培養をはじめたら、細胞に翻弄される日々。思ったより増えてたり、かと思ったらピタッと増えなくなり、週末のあいだほっといたのに月曜日に顕微鏡ごしに覗いてもなんにも変わってなかったりする。なんて手のかかるやつだ。 細胞にかまけていたらせいちゃ…

その場小説

金木犀が爛漫で、街の中ににおいの濃淡が見えるようだ。朝、目が覚めて部屋を出ると、夜のあいだうっすらあけてあった階段の窓からひんやりした空気と甘いにおいが入りこんでいる。ちょっと甘すぎやしませんか。 いなかから新米と梨が届く。ごはんがお釜の中…