まみ めも

つむじまがりといわれます

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

村上ラヂオ

ぴかぴかの一年生のふみちゃん、しばらくお弁当だったけれど、たのしみにしていた給食がはじまった。どうだった、おいしかった、と聞くと、なんとなく元気がなくてしょんぼりしている。よくよく話を聞くと、給食がぜんぜん足りないのだという。ふみちゃんが…

村上朝日堂

ふくちゃん、10歳のお誕生日だった。みんなで、ふくちゃんがてんさいになった!とお祝いをする。週末にパーティー。リクエストは焼肉とチョコバナナのビスケットケーキ。焼肉でビールをリットルで消費したあとによっぱらってケーキのデコレーション(チョコ…

村上さんのところ

金曜の夜はハンバーグを焼いて、ごはんのあとは家族みんなでソファに並んでテレビを見た。菓子パンの袋のつもりで出たけれど、正真正銘の菓子パンの袋がつむじ風に舞っている映像がうつっていた。 おとうさんが死んだことは、どうしようもない大きな穴だけれ…

暗いところで待ち合わせ

休園のおしらせの翌朝にげんちゃんが熱を出し、そうこうするうちに濃厚接触者の連絡がはいった。かたっぱしから電話をかけまくって検査の枠をおさえ、一般診療の終わった六時半に自転車で小児科に乗りつけた。PPEをつけた看護師が薄暗がりに待っていて、裏口…

あなたのための短歌集

ふみちゃんの入学式、が午後からだったので、昼前にぴかぴかのランドセルを背負ったふみちゃんと小学校にいって、入学式の立て看板の前で写真を撮ってから、ロイヤルホストまで歩いてお昼をした。入学式の看板はいつも正門前にあって記念撮影が長い行列にな…

滅私

春先の、寒さにしてもあたたかさにしても頼りないところが好き。目覚ましの鳴るちょっと前かだいぶ前に目が覚めてしまい、アラームを聞かない日が続いている。薄闇の布団のなかでぼんやりしている時間に、足先が冷えるような気がして体をまるめる。 アルバム…

猫だつて夢を見る

桜が散り始めると地に足がついた感じがして少しほっとする。この世が桃源郷になり、なにかとのトンネルが通じてしまうような短い魔法がとける。 ふみちゃんがぴかぴかの一年生になり、初日のお弁当を四時半起きでこしらえる。リクエストのお品書きを書いても…