鎌倉の家は居間の奥に義父の書斎があって、細長い部屋の壁は天井まで造り付けの本棚いっぱいに雑然と本がならんでいる。はじめて入ったときは随分わくわくしたのだったが、そのうちわたしと義父とは本の嗜好が殆ど相入れないことがわかったし、ゴキブリが疾…
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