月曜の朝、いつもと同じ時間にフクちゃんと家を出た。東西に視界のひらけた往来にでたら、珍しく街の底に靄が佇んでいる。そういえば、育った町では海が近いせいか、夏の早朝にはよく朝靄が出ていたっけ。フクちゃんを保育園に預け、駅までひとりで歩きなが…
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