まみ めも

つむじまがりといわれます

バスケットボール・ダイアリーズ

バスケットボール・ダイアリーズ [DVD]

『バスケットボール・ダイアリーズ』(The Basketball Diaries)は1995年制作のアメリカ映画。原作はジム・キャロルが13歳から16歳までつけていた日記『マンハッタン少年日記』(河出書房新社)。
公開された当時は、麻薬依存や売春が描かれていたために物議を醸した。アメリカではMPAAによりカットされてR指定を受け、韓国では公開禁止となった。
1999年にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱射事件の際に、再びこの映画に注目が集まった。ディカプリオ演じる主人公が、夢の中で黒いトレンチコートを着て学校に行き、生徒や教師を撃つというシーンがあったためである。

要はバスケ好きの少年がドラッグにはまってずんずん堕落していく話なのだが、ショッキングな内容につき、中途から息がくるしくなって深呼吸をくりかえしながら見た。レオナルドディカプリオの演技力がすごいので、ぐいぐいひきこまれた。ギルバートグレイプのディカプリオもすごかった。この時期のディカプリオは無敵のかがやきを放っているとおもう。
ドラッグは無論しらないけれども、煙草ならば経験がある。日暮里のトルコ料理をだす店、地下の薄暗い店内でやたらテンションの高い店主にひらひらしたトルコ衣装のスカートを着せられるという、ちょっとした屈辱をあじわえる店があるのだが、その店には水煙草があった。水煙草というのは、すこし高さのあるガラス器具からのびた吸い口を吸うとガラスのなかの液体にぽこぽこと泡がうまれるもので、フレバーも薔薇だとかバナナだとか、そんな具合なので、ガムを噛むぐらいのきもちで吸ってみたんだった。すこしどきどきしてくわえたら、バナナの甘ったるい香りがたちこめてなんだかおかしい。おもしろさにまかせてその夜はずいぶんぽこぽこやった。そうしたら、あくる朝は頭ががんがんして、夕方まできぶんがわるかった。そのときは煙草はもう御免とおもったが、そのあと、喫煙する男友達から、一本、吸ってみるかとさしだされて吸ってみたこともある。吸い込んで、なんともないなとおもったら、それでは肺にはいっていない、鼻からけむりを出してみろといわれ、もう一度、吸ってみたら、今度はえらい咳き込んで、わらわれてしまった。そのときも、次の日は夕方まで頭が痛んだ。恍惚だとかイイ気分なんていうのは、もとより感じる余裕もなく、わたしはそれで煙草にはこりごりしてしまった。麻薬と煙草はまた違う話なんだろうとはおもうが、多幸感なんて、いうけれど、強烈な、脳内だけのシアワセ、そんなとんでもないシアワセは、想像しただけでもおそろしい。といいながら、一方で、脳内で勝手な妄想ワールドをくりひろげて悦んでいたりするわたしも、なかなかおそろしいのかもしれずと思い。
週末は軽井沢にでかける。