ゴッドファーザー PartII

庭先の植え込みに、去年のバジルが種を落としていたらしく、気がついたらちいさな葉っぱが出ていた。ちょうど二本のびてきて、まだちいさいので、葉を取り切らんように、気をつけて、十枚くらい、ちぎって、週末はピザを焼いた。すこしおもしろくないことがあって、鬱憤もろとも力いっぱいのした生地に、トマトとバジルとチーズのトリコロールが目においしい。バジルの苗がひと雨降るごとにおもしろいようにぐんぐんのびる。

ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]

宿六のライブラリから。若かりし日のゴッドファーザーをデ・ニーロが演じている。若さの翳りがみえてきたアル・パチーノの、完璧さに雲のかかった美しさと、デ・ニーロのつるりとした刃のような冷たさのコントラスト。デ・ニーロが、マーロン・ブランドの顎のしぐさや声のしわがれまで見事にコピーしていてお見事。とにかく予定通りに事はすすむし、こいつは死ぬなと思った人間はたいてい死ぬ、展開には一切おどろきはないのに、きりきりと引き絞られる弓の感じで緊張がみなぎる。このエンタメ感はやばい。
デ・ニーロは、タクシードライバーも陰謀のセオリーもディア・ハンターもゴッドファーザーも、あんまりまるで違うので、本当はなん人もデ・ニーロがいるのかもしれないなと思う。