まみ めも

つむじまがりといわれます

ホームシック 生活(2〜3人分)

きのうの夜半から明け方にかけて、フーちゃんがよく目を覚まして泣いた。抱きかかえると身体が熱をもって苦しそうな息をする。フリースの上着を着込んでから枕とクッションを重ねて上体を起こした胸のうえに抱いて、毛布や布団をたっぷりにかけてやる。それでも朝までぐずぐずとした。起きてからテルモで熱をはかると37.8度。ふかふかのお包みを着せて抱っこしたところにコートを羽織り、抱えるようにして近くの小児科へいく。風邪か突発性発疹との見立てで、飲み薬と解熱剤の座薬を受け取って帰宅。午後になってようやくぐっすりお昼寝をした。

ホームシック 生活(2~3人分)

ホームシック 生活(2~3人分)

曽我部恵一が植田一子「かなわない」を絶賛していて、図書館の蔵書検索したけれど見つからなかった。かわりに見つかった本を予約して借りた。

日本語ラップの草分け的存在であるラッパー「ECD」が、著書「失点・イン・ザ・パーク」を出版したのは2005年のことだ。華やかに見られがちなミュージシャンのある一面(アルコール中毒やレコード会社からの解雇)を飄々とした文体で語り、音楽ファンに爽やかな衝撃を与えたのは記憶に新しい。
そんなECDの新たな日常エッセイ「ホームシック 生活(2〜3人分)」が発売された。WEBマガジン「public-image.org」の人気連載「We Are ECD +1」に連載終了後の後日談を書き下ろして書籍化したものだ。本作ではラッパー廃業まで追い詰められたECDが、24歳年下の新進カメラマン植本一子と出会い、同棲、妊娠、結婚へ至る怒濤の人生が描かれる。ECDの鋭くもホンワカした文章と植本一子の写真とのコラボで語られるハード核(コア)家族の日常は、読んでいるうちに、いつの間にか癒されてしまう。

生活とタイトルにある通りに本当にプライベート丸出しで、伝言メモが何枚もうつっている写真なんか、なんでもない内容を走り書きしているだけにあんまり私的に見えて、勝手にひとりで照れてしまった。照れながらガン見。