まみ めも

つむじまがりといわれます

老人の極意

土曜日は保育園の発表会。セイちゃんは「きらきらぼし」「おもちゃのチャチャチャ」の演奏で小太鼓を叩いた。ソの音のところだけ、叩くという決まりだったらしく、ばちを握りしめて緊張した面持ちだった。「ポンちゃんにじをかく」の音楽劇ではむらさき色の役。3つの色鉛筆から7色を作って虹を描くお話。フクちゃんは忍者修行をする出し物。すっかりなりきってポーズを決めていた。ご褒美に義父母がお昼をご馳走してくれた。銀座アスターで、前菜3種と餃子と焼売と炒飯と鶏肉とカシューナッツの炒めたのと青菜の炒めたのと棒棒鶏と海老のチリソースと焼きそばとラーメン。デザートはココナッツミルクのタピオカにあずきとアイスクリーム。セイちゃんとフクちゃんはウエハースの添えられたバニラアイスクリームを大事そうになめていた。満腹になって家まで送ってもらい、雨がひどくなる予報だったので義父母はそのまま鎌倉へ戻った。夜は義母がもってきてくれた焼き鳥をあたため、切り干し大根の煮物とほうれん草のおひたしと牛すじ肉の煮込み。

老人の極意

老人の極意

新着資料から予約したト本。

「アホや、みんなアホや…」。老人が放つ言葉、しぐさ、姿に宿る強烈な個性とユーモアから、生きる流儀が見えてくる!これぞ「老い」の凄ワザ!人間の滋味、珍味、醍醐味あふれる書下し!
第1話 人は誰でも老人になれるのか
第2話 大阪・新世界の呟き老人
第3話 ホテルバーのレジェンド
第4話 西洋と東洋を居眠りで越える
第5話 路傍の石の薬効
第6話 老舗旅館大女将の至言
第7話 博多のオババでございます
第8話 怪しい老紳士、ローマの謎かけ
第9話 御茶人と補聴器
第10話 ぼうふらが人を刺すよな蚊になるまでは……
第11話 “水そば"と年寄りの小言は、あとで効いてくる
第12話 横浜リバーサイド、嘘と嘘の相討ち
第13話 何しろ、チリから参りますのでねえ……
第14話 四百字でパラリから、二百字でパラリへ
第15話 雑踏のなかの耳掻き三人組
第16話 乾杯の音頭の名人芸?
第17話 沖縄人は、金を出してまで急がないからね
第18話 四谷荒木町のヘッヘッへ
第19話 サイフのヒモに赤い布
第20話 食堂車のエビフライ
第21話 ゲンペーさんの『老人力』再読
第22話 還暦で白髪をさらしたオヒョイさん
第23話 老女が残したタマゴの謎
第24話 「時代屋」の風景と廃船のけしき
第25話 「カフェ・ド・ランブル」のヴィンテージ
第26話 幸田文さんの千代紙マッチ箱
第27話 金沢、乾坤一擲の友情
第28話 祖父にとっての“いい役"
第29話 リンゴの栄養は皮と身のあいだにある
第30話 九十歳の誕生日でひとセリフ

村松友視が描く30の老人のエピソード。セピア色した悲哀を漂わせつつ、その悲哀を飄々とかわしていくような老人たちのタフネス。