まみ めも

つむじまがりといわれます

無地のネクタイ

プラダの靴がほしいの、とおねだりするタイプにはなれなかったので、ザ・ノース・フェイスの実用一辺倒のブーツを買いに行く。痛快ウキウキ通りよろしく一年遅れで買うプレゼントなのだけれど、猿にもあるとかいうすまない気持ちはあるのかないのか。そもそも一年遅れという自覚すらなく忘れられていた。カードのサインをし、レシートを渡すのはさすがに味気なくちょっとだけ心が冷える。頭寒足熱ではないけれど足元はふかふかした。心の冷えは体で補う。

無地のネクタイ

無地のネクタイ

ト。

テレビ批評の必要、私怨の晴らし方、史料としての日記、俳諧的生活…。多彩な仕事を遺した文学者、丸谷才一のエッセイの真髄。『図書』掲載のエッセイを集成。池澤夏樹の解説も収録。

丸谷才一がいけてないと批判している平成の元号もそろそろ終わる。次の元号はあかるい音で連なるものであるように、草葉の陰から丸谷才一が見ておるぞ。