まみ めも

つむじまがりといわれます

おはぎ

おはぎ
はっきりいってサッカーのことなんか全然わからない。でも、なんだかカズが好きなのは、サッカーが好きだというのがどうにもこうにも並外れていて、そこに尽きる。この本は2001年から2005年の新聞連載のようだったが、2001年の時点で、カズはもう終わってる、といわれたらしい。それが、十年たった今もプロでサッカーやってんのは、やっぱり尋常でない。こないだのシュートも痺れた。わたしみたいな運動音痴でも痺れるということはよほどいいシュートだったにちがいない。でもってサッカーに限らず、タイトルになっているおはぎやファッションなど、とにかくキングカズは好きなものにはとことんまっすぐで、ちょっとネジが外れてんじゃないのかとおもってしまうぐらい自分の好きなものにたいしてピュア。なにかをトコトン好きな人というのに、わたしはめっぽう弱いものだから、ますますカズを好きになった。カズが、朝、塩鮭かじりながら都はるみの「好きになった人」を聴くとか、そういうエピソードがいちいちたまらない。いちばん気に入ったのは、晴れも雨も好きだというカズのこの文章。

僕はカァーっと晴れても雨が降っても変わらない。いつでも心は盛り上がるんだ。

あー、この人は本当にスターなんだなあという感じがする。こういう文章がでてくるのってすごいなあ。なんでもない単語の羅列なんだけど、えらいキラキラしてて、わたしはここのところを読んでしばらくどきどきしちゃった。