まみ めも

つむじまがりといわれます

イージー☆ライダー

イージー★ライダー コレクターズ・エディション [DVD]
ラストシーンでバイクが大破、俯瞰になっていく構図には記憶があった。最後にはこのふたりは呆気なく理不尽な死にかたをやるんだよなあと結末を知りながらみるのはどんなもんだろうと思ったがおもしろかった。キャプテン・アメリカと呼ばれる男がまたがる星条旗柄のバイク、まさしくアメリカ=自由をやっている象徴の主人公が、おんなじアメリカの同胞に、虫が好かないというだけでいとも簡単にぶっ放されてしまうのが、まさしくアメリカな印象をのこした。アメリカはいかにもフリーダムなように見せかけておりながら、コンサバティヴな根っこを捨て切れないイメージがある。まさかカビキラーみたいにアメリカぜんぶを根こそぎやっつけるわけにもいかないし、アメリカという国はこの二面性をずっと抱えているしかないんだろうな。といっても、わたしはアメリカにいったことがあるわけでもなんでもない、テレビや新聞や映画や小説のなかのアメリカしか知らないので、実のところはよくわからない。アメリカのばかでかいドーナッツとか、マクドナルドがリットル級だとか、そういう噂を耳にしたり、あるいは冬でもノースリーヴだったりする日本在住の欧米人をみるにつけ、なんとなく太刀打ちできないものを感じるにすぎない。ただ、こういう実感はわりと実態を裏切らない気がする。