まみ めも

つむじまがりといわれます

ヘヴン

セイちゃんの通う保育園で保育参加というやつがあり、保護者が半日保育士をやるのだが、フクちゃんがいるのでわたしはいけない、それで宿六がいくことになった。おとうちゃんがほいくえんにいっしょにいくよ、と話をしたら、セイちゃんはよほどうれしい様子で、トーチャンがオイクエンにくるの!と一生懸命で繰り返していたが、蓋を開けてみればセイちゃんは案外ふだん通りで、いつもみんなにワンテンポおくれるのんびりぶりを発揮していたとのこと。おとなの男の人がよほどめずらしいのか、宿六は園児のハーレムを築いてきたらしい。お昼をたべて帰宅し、園児の食事では物足りない宿六とわたしはレバーペーストのサンドイッチ、セイちゃんも、チョットだけたべるの、というのでいちごジャムをパンに挟んでやる。午後は昼寝にみんなでベッドインしたが、フクちゃんと宿六が寝たそばで、わたしは本を読み、セイちゃんはコーフンして眠れんのか乗り物のおもちゃをかちゃかちゃやってひとりで遊んでいた。三時に起き出し、アップルパイに生クリームをホイップして、みんなで食べた。それから庭の草とりをしたり、セイちゃんは箒をかかえてはしゃぎ、ブランコを揺らし、風呂、ビーフシチューをチンした夕飯をすまし、いつもより早くにこどもたちは寝た。平和な一日。

ヘヴン

ヘヴン

これはブックオフで105円。乳と卵で川上未映子をはじめて読んだときは、溢れ出る未映子汁という感じで、わたくし率ウンヌンというのもタイトルからし未映子汁だったけれど、ヘヴンに関しては未映子汁はなりを潜めて、味のなくなったガムから思い出したようにフワッと味が戻ってくるみたいに未映子汁。未映子さんもイオンやイトーヨーカドーみたいな文が書けるんだ。チョット驚き。だって、未映子さんは香菜のきいたものばっかり食べてるようなイメージをしとった、勝手に。とはいえこれはオンナ性の成せるわざなのか、どうか、コジマみたいなちょっと神がかった偏狭な女の子はとてもリアルで、未映子嬢ならではのキャラクターだとおもった。物語はというと、くるぱみんが脳内で大量分泌され、胸のなかを怒り狂ったアフリカ象がのさばり歩いてるみたいにずしんずしんくる内容だった。