まみ めも

つむじまがりといわれます

世界の中心で愛を叫んだけもの

フクちゃんの保育園が決まって、もうふた月したら仕事に復帰する。ずっとこうしておれんのは分かっていることだが、春が来る倦怠もあって、少し、憂鬱だ。柚子のマーマレードをセイちゃんにあげたら、皮の苦みのせいなのか食べなかった。春の到来は、マーマレードの味に似ているなと思ったりする。こんな憂鬱は春の嵐がびゅうと吹いてしまえば、思いのほか簡単に払拭されてしまうものかもしれないな。インスタントのコーヒーをたっぷりいれよう。

世界の中心で愛を叫んだけもの
101号線の決闘
不死鳥
眠れ、安らかに
サンタ・クロース対スパイダー
鋭いナイフで
ピトル・ポーウォブ課
名前のない土地
雪よりも白く
星ぼしへの脱出
聞いていますか?
満員御礼
殺戮すべき多くの世界
ガラスの小鬼が砕けるように
少年と犬
川上弘美編の恋愛アンソロジーで「少年と犬」を読み、そのうち読んでみたいと思っていたハーラン・エリスンセカチューを図書館で予約。こちらのセカチューは、連続殺人鬼のおぞましい愛が世界のど真ん中クロスホエンにて絶叫されるというものすごい展開。愛が叫ばれた瞬間、ぞわーとした。短い数頁の物語のなかに宇宙が奥行きたっぷりで広がっている。ハーラン・エリスンの物語は、サイエンス・フィクションにバイオレンスのタバスコをたっぷりふりかけて、理性の及ばないところで味わう物語という感じがする。「少年と犬」がやっぱりよかった。