まみ めも

つむじまがりといわれます

レ・ミゼラブル

フクちゃんのならし保育が四時半までのびた日が、近所のシネコンレ・ミゼラブルの最終日で、ぎりぎりでお迎えに間に合う時間だったので、行ってきた。なんたって、こないだ美容室にでかけたときはアン・ハサウェイアカデミー賞登壇時の写真をみせてカットしてもらったのだ。もちろんアン・ハサウェイの神々しさには足元にも及ばないが、毎度ショートカットで危惧される和田アキ子地獄やなでしこジャパン地獄には着地しなかったのだからよしとしよう。この日はクッキー入りのざくざくしたチョコレートを買っていったら音が気になって食べられなかった。やっぱりきなこねじりがパーフェクト。

実はレ・ミゼラブルについては詳しいことは知らず、まあ、ミゼラブルだからみじめな話だろうとは思っていたが、全編をとおしてちっとも明るい空気にならないところに逆に感心してしまった。アペリチフから前菜、メインディッシュに至るまでとことん苦い味がする。食後のエスプレッソにちょっとだけ砂糖が入ってた程度にふわっとしたか。それにしたってエスプレッソだからね。神様と言ってしまっていいのか不信心なわたしにはよくわからないが、神様に準ずるようなつよいものを芯のところにもってないと、圧倒的な不幸や恩恵にでくわしたときにうちのめされてしまうのだと思った。わたしはいまのところラッキー・アンラッキーで片付けられないレベルのとてつもない幸せや不幸せにでくわしていない平凡な人生を歩んでいるが、それこそが本当にラッキーなのだと思う。
あしたはフクちゃんの一歳の誕生日、いよいよお勤めに戻る。