まみ めも

つむじまがりといわれます

たまもの

育休最後の朝はあいかわらず体調がすっきりしなかった。早稲田松竹裏切りのサーカスをみようかとも思っていたが東京の混雑をおもうとでかける気分になれず、こどもらを保育園に送ったあとで駅前のドーナツショップに入って時間をつぶす。カフェオレにチョコファッション、Phoenixをききながらぺらぺら本をめくる。隣では幼稚園の送迎とおぼしきママ友たちが下世話なうわさ話に余念なし。そのうわさ話に聞き耳をたてる下世話なわたし。そういえば山下達郎のドーナツソングはもうBGMで流れないのかな。

11時をまわってから、ぶらりと公園にでて、美術館にすべりこむ。さいたまのたまもの。多彩なテーマにあわせて所蔵品を一挙に展示している。
1.面ざし
2.描かれた家族
3.深く眠る
4.風薫る季節
5.埼玉の景色、東京の景色
6.豊作と守一 
7.瑛九と山田光春−葛藤の果てに
8.詩と版画
9.シュルレアリスムの行方
10.字の形・本のカタチ
11.百花繚乱
12.大熊家コレクションの精華
13.ファントム−現(うつつ)の闇
14.プライマル・エレメンツ−コレクション観想
15.〈コマ〉と〈フレーム〉
16.挿絵とか装幀とか
17.食べるもの
18.世界は丸い
19.飛翔−憧憬
20.「鑿の会」の作家たち
21.甦る。春陽会の日々
22.印象派研究の部屋
23.ナンセンスのセンス
24.バナーによる記念撮影コーナー
25.フレンチ・コネクション−日本とフランス
26.グリーン・レボリューション
27.動物のすがた・かたち
28.夢のメキシコ
29.椅子の美術館
30.漫画家・麻生豊の買い物
31.ハイド・アンド・シーク(美術館のかくれんぼ)
32.「MOMASの扉」の仲間たち
百花繚乱のコーナーは、作品名や作家を出さずに展示していておもしろい。シャガールらしき絵があって、わたしみたいな美術音痴でも、名前がないのにシャガールだと知れるんだからすごいなと妙に感心する。ミロの絵のまえでふと自分の足元をみたら、カンペールのミロモデルの靴が目に入り、誰にともなくひとり照れる。体調がすぐれなかったせいもあり、シュルレアリスムのコーナーや丸の羅列(やっぱり草間彌生がいた)は流す。瑛九小村雪岱という名前が残ったので、気に入ったらしい。それにしてもものすごい量で、食べ放題で食べ過ぎたあとみたいに一抹の後悔と飽和がきた。それで、午後は家に帰ってぼんやり家事をして過ごした。