まみ めも

つむじまがりといわれます

コップとコッペパンとペン

こないだの日曜日は家族で近所のシネコンにいき、セイちゃんは宿六と映画館のデビューをした。ふたりが薄暗いシネコンに吸いこまれ、きかんしゃトーマスの映画をみて、パンフレットをぶらさげて出てくるまで、ベビーカーのフクちゃんとぶらぶらしながらウインドーショッピングをした。ねむたいフクちゃんが立ち止まるとはぐずるので、ノンストップで歩き続ける。最後は持参の蒸しパンを口にぎゅうぎゅうに押しこんでくたっと寝てしまった。怖がりのセイちゃん、トーマスが崖から落ちそうにしたり、橋が崩れたり、どきどきする展開にちいさな胸が耐えられずそわそわと座席に立ち上がってしまい、結局は宿六の膝に抱かれていたらしいが、しまいまできちんと映画をみられたんだからよかった。トーマスのTシャツを着せていたら、「トーマスのシャツきて、トーマスのえーがみるなんて、さいこーだよね、おかあちゃん」と話していた。

コップとコッペパンとペン

コップとコッペパンとペン

タイトルがおもしろかったので借りてみたが、気分にしっくりこなかった。トゥーサンに似たようなナンセンスが満ちていて、からっぽなものを延々とひきのばす、そのからっぽさがちくちく気分をいらつかせて疲れてしまうのだった。おなじからっぽでも、ドーナツの穴は好きなんだけどな。ドーナツは、穴がなくなる瞬間がいちばんおいしいような気がしている。