フクちゃんは手づかみをやりたいお年頃で、さいの目に切った人参、牛蒡、蒟蒻と大豆をうす甘く煮てやったのをちまちまとよろこんでつまんでいる。ここのところ、五時半に正確に目を覚まし、朝はおなかが減ってしかたないらしく、台所で朝食のしたくをする足元にすがって泣くので、小皿に煮豆をいれてやると、しばらくそれでおとなしくしている。それをあとから起きてきたセイちゃんがみつけて、ふたりして向かいあって煮豆をつまんでいる姿をみると、休日の早起きも苦ではなく、三日とあけずに豆を煮る日が続いている。
- アーティスト: 山下達郎
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 1991/11/10
- メディア: CD
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ゲット・バック・イン・ラヴ
ザ・ガール・イン・ホワイト
寒い夏
踊ろよ、フィッシュ
ルミネッセンス
マーマレイド・グッドバイ
蒼氓
僕の中の少年
図書館で借りるCDというと、なぜか山下達郎な気がして、借りてみたが、なんかものすごくよくって、何度もきいている。踊ろよ、フィッシュの歌詞なんか、プリズムのシーズンにインディゴのアラベスク、虹のダイヴァー、稲妻のカタパルト、わけがわからないくせにやたらときらきらしている。草野マサムネは、歌詞はコラージュみたいなもんだと言っていたが、山下達郎のはことばは完全に記号になっちゃって、乱反射し、こんだけ客観で「君を愛してるよ」と歌っているのはすっぱりして気持ちがいい。マーマレイド・グッドバイなんて、ちょっとタイトルだけでもたまらない感じがするうえに、
ごめんね
「愛してる」なんて言える程
僕は御洒落じゃないから
だけど君が好きだよ
なんて歌詞がでてくるので、悶絶しちゃった。