まみ めも

つむじまがりといわれます

太陽の帝国

ひょんなことから小中の同級生の近況を知った。わたしの小中学校時代は、勉強のできる以外の取り柄がとことん排除されたじめついたものだったが、そんな中で、たった一度だけ男子に告白されたことがあって、その相手だった。裏山に呼び出され、同級生数人が見守るなかで告白されて、はずかしくて窒息しそうで、逃げるようにチャリをとばして帰った。その男子はいわゆるイケメンだったが、しかしわたしはイケメンというものが一切響かない体質なので、どうにもならなかった。その後、別々の高校に進学したあとで、放課後にジャスコをぶらついていたら、その男子が彼女と自転車をふたり乗りしているのに出くわした。気まずいなと思っていたら、近寄ってきて、なにごとかと身構えたら、五百円かして、といわれて、貸したが、そのまま返してもらっていない。ふとしたときにそのことを思い出すが、いかにもわたしらしいエピソードのような気がする。こうやって踏み外してばっかり。あのジャスコで、サニーデイ・サービスの牛のCDをジャケ買いしたんだっけ。空気に秋を感じると、あのCDが聴きたくなる。

太陽の帝国 [DVD]

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第二次世界大戦で、中国のイギリス租界に置いてきぼりにされた少年の物語。半自伝的な小説の映画化。スピルバーグ。日本人の人選がおみごとで、笑点の山田くんと、伊武雅刀と、ガッツ石松がでていた。戦時の日本人は相当異様だったんだろうが、その異様さに気づかないぐらい戦争にのめり込むしかなかったんだろう。
上海租界はいつか訪れてみたいところのひとつ。異国のなかの異国で異国情緒にうたれたい。