まみ めも

つむじまがりといわれます

向田邦子の青春

こないだの土曜はおひるに来客があった。買い物にいくひまがなかったので、ありものでなんとかご馳走をこしらえる。午前中は人参をしりしり器で三本こまかくし、レーズンを刻み、なま人参のサラダをつくり、ブロッコリー胡麻和えといっしょに盛る。玉ねぎ入りのホワイトソースとレトルトのミートソース、ペンネを重ねてラザニアを焼く。ツナ缶とアンチョビと生クリームにんにく牛乳でツナソースを作り、これはフランスパンに塗ることにして置いておく。あとはなまのレタスをちぎり、できあいのローストポークにプチトマトを散らしてひと皿。ラザニアのついでと思ってアメリカ風のアップルパイをいっしょにオーブンにいれて焼いたら、焦げてしまった。明るいうちからビールとぶどうジュースで乾杯、おとな三人こども二人で、あっというまにお皿がからになってしまった。今度はあとひと皿スパゲティがあっても良いかもしれない。
なま人参のサラダとツナソースが余っていたのでトーストにはさんでお昼に持っていったら、ちょっとほっとけないおいしさだった。

向田邦子の青春―写真とエッセイで綴る姉の素顔 (文春文庫)

向田邦子の青春―写真とエッセイで綴る姉の素顔 (文春文庫)

ブックオフで¥105。写真もたくさん、向田邦子の妹さんによる姉の記。写真の中の向田邦子はクラシカルに洗練されている。センスもよく、仕事もでき、弟妹に尽くし、そうかと思うと、宇宙の端っこは木綿豆腐のかたさに違いないとウィットに富んだことまで言ってのける。こんなこと、言ってはいけないの、知ってるけど、ヒコーキ事故で消えちゃうなんて、いなくなる方法まで気が利いているようなひとで、ずるいなあと思う。