まみ めも

つむじまがりといわれます

グッドフェローズ

ふだんはデスクでタッパーウエア弁当を食べて雑におひるを済ませているが、こないだの金曜日は珍しく社食へ出向いた。同期入社の女の子が、もうおなかもずいぶん丸くなって、産休に入るので。ラーメンを啜る彼女と、菓子パンをむしるわたしとで、差し向かいでお昼をたべた。餞別でもないが、引き出しにあったおやつのキャンディを渡して別れてきた。UHA味覚糖の、さくらんぼの詩、野いちごの小道、クリームソーダ、この三つのシリーズは、遠足のときに必ず買っていたのを、お菓子やで見つけてなん年ぶりかで思い出し、つい買ってしまう。このイラストがものすごく好きなのだが、誰のものかわからない。裏にはポエムのようなことばがまる文字で書いてある。内容量は10粒。キャンディは、いつもあと少しのところで噛んでしまう。小学生のころも、中年になっても変わらない。

グッドフェローズ [DVD]

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図書館で予約。マーティン・スコセッシの、実話をもとにしたギャング映画。ここでもデ・ニーロ。デ・ニーロはやっぱりゴッドファーザーのときがつめたさの絶頂だ。若さのもつ刃のような残酷さは、あのときのデ・ニーロしかやれなかった。主人公はレイ・リオッタ。落ち着かない気持ちにさせられる顔。お祭りのようにわいわい悪さをやっているうちに、ドミノ倒しのように犯罪がエスカレートし連鎖し、とまらなくなっていく。簡単にひとを殺すし、自分も簡単に殺される。ひとを殺した直後に、食事におよばれして、平気な顔して(たぶんデ・ニーロなら本当に平気)ぺちゃぺちゃむしゃむしゃやるのは、最高にデ・ニーロらしい気がする。全然悪いことをしたと思っていない。それは悪いことをやるやつに一番必要な才能だと思う。