まみ めも

つむじまがりといわれます

不連続殺人事件

四日、鎌倉から浦和に戻る。ちょうど大学の研究室の後輩が鎌倉に帰省していたので、車で駅前のコーヒーショップにつけてもらい、お年玉にわさび味の柿ピーとミックスジュースを渡した。きょうは浦和に帰るというので、朝から妙な奇声を発して駆け回っていたセイちゃんは、爺婆と別れたところにわたしがいきなり車から降りて戸惑ったらしく、車に戻ると涙を拭っていたが、そのうちにクマのプーさんの毛布をかぶって眠ってしまった。フクちゃんも、なにかしら異変を感じ取ったのか、朝からやたらに我儘をいって甘えて困らせたが、お昼のあとで縁側にほした布団にセイちゃんとフクちゃんとふたり寝そべり、そのまま寝そうな様子だったのを車に乗せたので、いとも簡単に寝てしまった。渋滞もなく、するすると湾岸道路を過ぎ、浦和についたところでこどもたちも目を覚まし、イオンで買い出し、家に帰って荷物を片付けて、お風呂をすませ、夜はご馳走続きだったので、質素に力うどん。

不連続殺人事件 (角川文庫)

不連続殺人事件 (角川文庫)

池内紀の本で紹介されていて、図書館で予約。そもそもはアンゴから読者への挑戦状、犯人当ての懸賞付きの小説として連載されたらしい。不連続殺人事件というタイトルだけで、なんかやられた感じがある。登場人物の多さに、整理できる気がしないで謎ときに関しては完全にお手上げ、読み物としてたのしませていただいた。坂口安吾は、推理小説で推理ごっこをしても、まったく見当違いの裏を読むので(たとえば、怪しげな男というのは、本当は女だったのではないかとか)、ちっとも推理があたらない、アントニイ・バークリーの「第二の銃声」というのだけは、犯人をご名答できたらしい。となるとそのひねくれた展開らしい「第二の銃声」を読んでみたい気がする。