まみ めも

つむじまがりといわれます

父 (Little Selectionsあなたのための小さな物語)

木曜は久しぶりの有給。朝は前日の酒を残して体が重たかったが、こどもたちを保育園に送り、家のそばにあたらしくオープンした美容室が九時からやっていたので、九時三分前にとびこみ、三十分でカットをお願いする。1300円。時間がないのでシャンプーを割愛し、保育園にとって返し、四月生まれのおたんじょうかいを見学する。四月生まれが二十人ならんで前に座っている。フクちゃんも椅子に座っていたが、わたしの姿を見つけてほっとしたように手を振った。順番に名前と歳と簡単な紹介をしてもらう。フクちゃん、呼ばれたときには手をあげてお返事ができた。お相撲さんが好きで、遠藤に憧れているんだよね、という紹介。写真のはいった手作りのカードをもらって、前からさがり、みんなで手遊びとパネルシアターをしておしまい。セイちゃんは、フクちゃんの順番のときも、「ふーくちゃーん!!」と手を振っていたが、フクちゃんがさがってきたら、隣に座って、フクちゃんにときどき話しかけて、背中をとんとんさすったり、お兄ちゃんらしくしていた。保育園をでて、美術館にいき、ミスタードーナツでカフェオレ二杯とコーヒー、ブックオフにいって、買い物、帰宅して洗濯を取り込み、夕飯のポテトサラダとチンジャオロースの支度をして、お迎え。フクちゃんに、おたんじょうかいよかったね、と話すと、「おかあちゃん、おーいって、ばいばいしたの」と教えてくれた。ほんの三十分ばかりのみじかい会だったが、行ってよかったと思う。
ブックオフでは五冊購入。いずれも108円。
平野レミ・料理大会/平野レミ
よつ葉のエッセイ/俵万智
山田さんの鈴虫/庄野潤三
ふらふら/田中小実昌
忌野旅日記/忌野清志郎

1 拳銃 三浦 哲郎/著
2 おくさん レオン・フラピエ/著 桜田 佐/訳
3 フィレンツェの少年筆耕 E・D・アミーチス/著 矢崎 源九郎/訳
4 毎日が夏休み 大島 弓子/著
5 ああ、金のグローブよ ポール・ギャリコ/著 唐沢 則幸/訳
図書館本。本棚でみつけて借りたのだったか。児童書らしいので、絵本コーナーのそばで見つけたかもしれないが、思い出せない。いろんなお父さん。三浦哲郎の、拳銃がお父さんの形見で、なんかちょっと荷が重いところは、いかにもな感じする。うちのお父さんは、どこまで本気なのか知らんが、十代のわたしに未婚の母をしきりとすすめていた。とりあえず親戚じゅうがわたしが結婚するとはつゆ思っている節はなさそうだったが、そんなわたしが兄妹で一番さきに結婚したのだからよくわからない。七つ下の妹がはじめて付き合った彼氏にふられて落ち込んでいるときに、男なんかいくらもおると慰めたところ、返す刀で「わたしは、お姉ちゃんとちがって、はやく結婚をしてこどもがほしい」とばっさり伐られたのを思い出す。そのくせ妹は結婚にむいてないような男とばかりつきあっている。わたしも結婚にむいてないと思われる男と結婚したのだが(宿六の友人たちが、初対面で、本当に結婚するのか、いまなら間に合う、と説得してきた)、お互いに結婚にむいてないのが幸いしたか、なんとか家族をやっている。