まみ めも

つむじまがりといわれます

くちぶえサンドイッチ

実家に帰った翌朝、庭先で遊んだセイちゃんが家に入ってしばらくしたら、目をかゆがってみるみるうちに腫れぼったくなった。慌てて休日診療をやっている病院に電話をし、小児科医のいる病院を教えてもらって宿六に連れてってもらう。なんらかのアレルギーなのか、一時的なものですぐにおさまったが、サワイの粉薬をもらって帰ってきた。その間に買出しをすませ、午後は山へ行く。山の中のログハウス(山のおうち)にいき、荷物をひろげ、布団にシーツをかぶせ、兄夫婦も合流し、おはぎとお茶。露天のジャグジーに家族四人で浸かる。裸で外に出るとさすがに山の上はさむく、ぬるい湯にすこし冷えを感じながら、みんなでばしゃばしゃやっていると、ホーホケキョと鳴く声、まっすぐのヒコーキ雲がちぎれてうねりながらゆらゆらと空に滲んでいくさま、カラスがとんだり、落ちてきた葉っぱにあおむしがついていたり、のどかなお湯をたのしむ。夕飯はBBQだったが、あんまり冷えるので暖炉に火をいれて、外で焼いた肉を室内に運んでもらいながらたべる。食後はカラオケマシーンで童謡を歌い尽くす。三階でねたのだが、暖炉の熱がすべて上にいくので、汗だく、布団をかぶらずにファンをまわして寝たが、朝になってもぬくかった。翌朝は雨だったので外にはでないで、図鑑を眺めたり恐竜のテレビをみたりしておそ朝にはや昼でごはんをすまして山をおりた。

くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集 (集英社文庫)

くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集 (集英社文庫)

ブックオフで105円。このときはサンドイッチとかカレーライスとか豆腐とか、食べ物のタイトルにやたらひかれていたので、お腹がすいていたのかもしれない。松浦弥太郎は、ブックブレスユーで終わる本のコーナーをやっていた人という認識だったが、この本を読んでいたらカウブックスという古本屋の話がでてきて、いつだったか、宿六が中目黒の古本屋で、本棚の背表紙を写真に撮って送ってくれて、育休中だったからだとおもうが、その場でこれとこれと指定して、買ってきてもらった何冊かの文庫に、牛のシールだかはんこだかがあったのを、思い出した。たしか、常盤新平とか、小島政二郎とか、山口瞳とか、そういうラインナップだった。
それにしても松浦弥太郎という人は、肉体のないようなプラトニックな中性的な人を想像していたが、しっかりとキスや性交をいたしており、家庭もあり、しかしやっぱり中性的で、あくまで自分の気持ちにまっすぐ、じめじめしたところがない。財布もなんにも持たずに手ぶらで用事にでかけて、のどが渇いたら公園で水を飲んで、という話がいいなあと思った。