まみ めも

つむじまがりといわれます

舞台恐怖症

五月場所。こどもたちを急かして帰る日が続いている。なんとか横綱三人の取組に間に合うか、どうか、というぐらいで家に着く。先に靴を脱ぎ捨ててテレビのスイッチをいれ、音量をあげておいてから、タイミングを見つつこどもたちの靴を脱がしたり、手を洗ったりする。お相撲がおわったら、醤油せんべいとレーズンを三粒、おやつにあげて、おかあさんといっしょの録画を再生してやり、そこから20分の間に夕飯の支度と洗濯ものの取り込み、それからお風呂に浸かる。
遠藤が初金星を飾った日は、帰宅してテレビをつけたらちょうどふたりが土俵にあがったところで、たまたま宿六がはやく帰ったので、家族四人でテレビに齧りつきになって応援した。ぎりぎりで結っている髷までキュート。みんなで拍手してよろこび、あんまりうれしいので、翌日の日刊スポーツを買ってきてもらいお相撲の記事を隅々まで読んだ。お相撲の世界って、本当にいいなあとおもう。

舞台恐怖症 [DVD]

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図書館でヒッチコックで検索して予約。原題はSTAGE FRIGHTで、特典映像をみると、ヒッチコック二番目の失敗作ということだった。たしかに最後のさいごで大きな裏切りが露呈する。主演のジェーン・ワイマンのコミカルな役どころとマレーネ・ディートリッヒの完璧なまでの悪女ぶりとの対比がとてもよかった。ディートリッヒが“The Laziest Gal in Town”を歌うシーンはものすごい迫力。この街で一番けだるい女だからよ、という訳だったとおもうが、こんなにきれいでけだるいだなんて最高、跪いてなんでもしたくなっちゃうような美しさだった。太刀打ちできない。