ユージュアル・サスペクツ

土曜は美容室にいった。白髪がだいぶ目立つような気がして、カラーリングもお願いした。手近におかれた雑誌は、GINGERにwithとふだん手にもとらないものが二冊。ぺらぺらとめくっていると、すっぴんで簡単服といいたいようなかぶるだけの綿100パーセントのワンピースで腹ぼてのわたしには完全に縁のない内容で、セリーヌのかばんにグッチの靴がどうの、モデルの誰彼顔になるコスメ、そうかと思えば保険やセックスの話まで大変な情報量で、なかでもモデルをOLに見立てた日記もどきのついた一ヶ月コーディネートという特集は、恋に仕事にめくるめく生活が仕立てられていて、出されたおーいお茶をストローで飲みながら熟読してしまった。ジョンカビラに音読してほしい見出しがてんこ盛り。帰り道でスーパーマーケットに寄って、特売品を眺めていると、ほっとする。グッチやプラダはオザケンの歌詞できくぐらいのものでわたしの人生には登場することはなさそう。

ユージュアル・サスペクツ [DVD]

図書館でタイトルからなんとなく予約。最初に時間と場所があちこち行ったり来たりするので脳を揺すぶられた上に一挙に何人もならず者が登場するのでまったくついていけない気がしたけれど、結局のからくりはシンプルだった。そのシンプルなからくりにぎりぎりまで気づかなかったので、我ながらよい観客だと思う。