まみ めも

つむじまがりといわれます

炎のランナー

土曜日の朝はいちごとキウイをすこしつまみ、いつもの薬を飲み、コーヒーをカップに半分飲んでからひとりで家を出る。4週ぶりの病院。ショパンをききながら歩く。外に出ると鼻がむずむずして、ときどき思い出したようにツンとにおうのは、沈丁花で、よその家の庭先に、めじろの鮮やかな色がひらめいたりして、春。診察の結果はこともなく、性別がだいたいわかった。便秘がつらいのでラキソベロンを処方してもらい、スーパーの自動販売機で買った珈琲屋さんの牛乳を一杯飲んでから帰宅。春だからといってあまりウキウキしたくないので、自分の足元が浮つかないように気をつけて歩く。自分のからだの中にペニスがあるのも不思議だとおもっていたけれど、穴の奥に穴があるというのもおもしろい気がする。妊娠のたびに骨盤のゆるみのせいか左脚の付け根が痛むのが、だんだん度を増してきた。

テレビ放映の録画。原題はChariots of Fire。冒頭の砂浜のシーンで流れる音楽はヴァンゲリスの「タイトルズ」。ラストシーンでもおなじ場面が繰り返されるけれど、さまざまの表情で走るランナーたちの思いがラストシーンでは透けてみえる仕組みになっている。エリック・リデルが神の祝福を受けて走る姿はとことんさわやかで、久しぶりに思いっきり走り出したい気持ちがした。