たいして食べられないというのに、お腹はみるみるせり出して、いまなら千代鳳関の真似もうまくやれそうな具合になっている。大阪場所では千代鳳関が吠えなくなってすこしさみしい。お相撲さんの取組前の所作には個性があって、遠藤関の脚のよくあがる見事な四股は粋だし、高安関がぱちんと手を叩きあわせるといよいよ感があって心おどる。相撲はいろいろとうるさい世界ではあるし、観客の手拍子やコールにはちょっとうんざりすることもあるけれど、お相撲さんたちが型のなかで見せる個性は観客を魅了してくれるので、続けてほしいなあ。新関脇の照ノ富士関が、おなかを下しながらも快勝を続けているのが見応えがある。大砂嵐関は場所前に12キロも体重を落としたらしく、初日にみたときには憑き物のとれたようなすっきりした目つきになっていて、勝てるのだろうかと危ぶんだけれども、なかなかどうしてがんばっている。遠藤関が調子ののってきたところで怪我になってしまいすごくがっかりしたけれど、お相撲のあるおかげで生活に張りがあるのはうれしい。
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