まみ めも

つむじまがりといわれます

マイ・ルーム

土曜の朝の病院のあとでいなげやにいき、珈琲屋さんの牛乳を飲んでから、お惣菜の唐揚げと春巻、菓子パンとお茶を買い込んで家のそばの三角公園まで歩く。公園につくと宿六とセイちゃんとフクちゃん、ぶらんこで遊んでいた。前日はまだ咲きはじめたなという気配だった桜が六分咲きくらいになっている。ぶらんことすべり台とベンチがあるだけのちいさな公園なので、桜の木が3本あるだけでもかなり爛漫として、はなやかな気持ちになる。ウインナーとゆで卵とおにぎりを作っておいたので、シートをひろげてお昼にした。シートのしたから地面のひんやりしめった感じが伝わって、ぐんぐんあったかくなる陽射しとのギャップが春なのだった。

マイ・ルーム [DVD]

マイ・ルーム [DVD]

マイ・ルーム。テレビ放送の録画。離散し毛羽立っていた家族関係が姉の発病をきっかけに再会する物語。メリル・ストリープがよれよれとげとげのシングルマザー役で、ディア・ハンタークリストファー・ウォーケンのフィアンセ役をやっていたときのあやうい感じとは全然ちがう。絵に描いたようにだめなおかあさんなのが、すごくいい。だめだけれど憎めない。「誰も知らない」のYOUみたいだった。終わりに近い場面で、ベッシー(ダイアン・キートン)が、「わたし、しあわせだったわ」といって、リー(メリル・ストリープ)が「愛されたのね」とこたえたのに、「いいえ、愛したからよ」と返すところが、本当によかった。いいえ、愛したからよ、とわたしだって言いたい。がしかし。