イングリッシュ・ペイシェント

先月末に会社の先輩がすこし大きな手術で入院することになり、おすすめの本があったら教えてほしい、といわれたので、家にある本のなかからいそいそと選んで紙袋にいれて渡した。直木賞や芥川賞の作品を読みたそうだったので、義父の本棚から拝借したりもらった本にあわせて、勝手に入院中に自分が読みたいようなものも紛れさせた。
穴 小山田浩子
昭和の犬 姫野カオルコ
山田さんの鈴虫 庄野潤三
トリツカレ男 いしいしんじ
乳と卵 川上未映子
自虐の詩 業田良家
かわいらしい方なので、ツインクルというファンシーな駄菓子もおまけで渡した。年度があけて先輩は無事に退院、手術もやはり大がかりで、12時間ほどかかったらしい。翌日はとことんしんどくて死んだほうがましとまで思ったそうだけれど、仕事に早くも復帰されている。

イングリッシュ・ペイシェント [DVD]

テレビ放映の録画。砂漠で全身に火傷を負ったところを助けられたイギリス人の男の過去をめぐる話。看護師役のハナというカナダ人女性をジュリエット・ビノシュというフランスの女優が演じている。優しくチャーミングな女のひとなのだけれど、ワンピースからはみ出た脚が思いのほかたくましいところがすごくいいなあと思った。ハナの芯の強さにぴったりの体つきだった。いろんな思いが痛々しく錯綜するドラマ。