まみ めも

つむじまがりといわれます

ある一日

3年前の今日、フクちゃんをうんだ。セイちゃんは2歳の誕生日を迎える前だった。夜更けにトイレにたったら破水して、そのまま入院、車のステレオからはミスチルが流れていた。陣痛がしんどくなるまでは庄野潤三を読んでいたっけ。夕方を過ぎたころやっと出てきたフクちゃんはうぶげがびっしりはえていた。夜、個室のベッドの上でハーゲンダッツのアイスクリームを買ってきてもらってお祝いをした。
今朝、目を覚ましたフクちゃんに、おたんじょうびおめでとう、と伝えると、ありがとう、おかあちゃんだいすき、といった。セイちゃんも、ふくちゃんおめでとう、おかあちゃんあいしてる、といった。公園で遊んだあとで、焼きそばを食べたいというフクちゃんにの願いにこたえるべく、ぎょうざの満州にいって、ラーメンや焼きそば、炒飯に餃子と思い思いのものを注文した。セイちゃんはラーメン一人前を平らげた。帰ってから昼寝の時間にチョコレートクリームのビスケットケーキをつくった。ろうそくを3本たててみんなでハッピーバースデーを歌ってお祝い。フクちゃんはみんなでろうそくの火を消したかったらしい。誕生日プレゼントはウルトラマンガイア、ウルトラマンナイスゼットンのソフビフィギュア。夕飯はオムライス。

ある一日

ある一日

図書館本。なんとなく妊娠中に読んでみたくなり予約。いしいしんじと園子さんに赤ちゃんがうまれる一日をしるした物語。ネットのごはん日記では、うまれた赤ちゃんの名前は一日と書いてひとひで、もう4歳になっている。しばらく読まずにいたけれど、久しぶりでのぞいたらちゃんとごはん日記が続いていてホッとした。ごはん日記のいちばん最初は具なしのスパゲッティだったのに、いつの間にやらはもやら松茸やら登場し、階段をずいぶんのぼったように思える。園子さんとしんじさんの出産は、ごはん日記よろしくファンタジーにあふれていて、すごく感性ゆたかな時間だった。わたしも出産はなまなましい感触とともになにが進行しつつあるのか具体的のところがわからないというファンタジーはあったっけ。さすがに分娩のくだりは読んでいて経産婦ながらにびびってしまった。二度経験したことながら、なんら上達する気配もなく、運動神経のにぶさもあって、とてもじゃないが今度もうまくやれる気はしない。