まみ めも

つむじまがりといわれます

毎日かあさん

このごろはテレビばっかり見ている。「本棚食堂」「サラメシ」「美の壺」「妖しい文学館」ここらへんを録画してみている。ちょうど本棚食堂にでている柄本時生のインタビュー記事が夕刊に載っていた。お父さんの柄本明にびびっているのがおかしかった。柄本明はこどもたちの舞台をみにきても「おもしろかった」「おもしろくねえなあ」の感想しかいわないらしい。舞台で柄本時生が台詞をかむと、お父さんの忍び笑いがきこえる、びびってしまってますますかんでしまうので、お父さんには見に来てほしくないと言っていて、かっちょいいお父さんだなあと思った。本棚食堂のなかで壁一面にびっしりの本棚がうつるとワクワクするのだけれど、なかなか背表紙のタイトルにピントがあわないのがもどかしい。見えそうで見えない女子高生のパンチラにやきもきする思春期の男子高校生って、こんな気持ちかもしれない。高校生のころ、同級生の男子が、パンチラについて、見えんとがっかりするけど、見えてもがっかりする、と話していた。本棚のタイトルはがっかりするのも楽しみのうちでがぜん見たい。

毎日かあさん(通常版) [DVD]

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「わたしのやっていることは、世界中の全部の女がやってることで、毎日はそれだけで楽しいよ」
心身ともにしんどさが落ちついてきたので久しぶりに録りためていた映画をみる。小泉今日子永瀬正敏、夫婦だったふたりが、西原理恵子と鴨志田譲の夫婦、わかれて夫婦でなくなって、そのあとでまた家族になっていくところを演じている。キョンキョンが、ところどころ本当に西原理恵子の絵そのものにみえてくることがあって、ちょっとびっくり。子役ふたりがとにかくかわいい。ふみちゃん役の女の子が、おとしゃん、おかしゃん、と話すのもかわいいし、ぶんじ役の男の子は本当にあほっぽい。キョンキョンが、ぶんじの頭をはたくシーンは本当に親子のようで、じーんときた。
キョンキョンがインタビューのなかで話していた、久世光彦からもらった手紙のなかのことばがいい。
「最近はいろんなことが上手になって、すごく頼もしく見える反面、僕はあなたのいつもユラユラ揺れている危ういところが好きなんだ。『うまい』の先に、そう広い世界はありません」