まみ めも

つむじまがりといわれます

私の銀座

土曜ひる前に妊娠中からのびのびになっていた歯医者にいく。レントゲンを撮り応急処置とクリーニングと研磨を済ませひと月後に治療の予約をいれた。帰りは駅前の八百屋で買い物。玉ねぎ、人参、セロリ、ピーマン、バナナひと房にこんにゃく四枚でずっしり。おそ昼ピザトースト。食パンにマヨネーズとケチャップを塗りたくり、玉ねぎとピーマン、サラミを並べ、チーズをのせてグリルでかりかりに焼いた。夜は塩さばを焼いて、甘い卵焼き、塩昆布のチャーハン、ペンネのサラダ、冷や奴。

私の銀座 (新潮文庫)

私の銀座 (新潮文庫)

ト本。

「銀座のかおりを届ける雑誌」として1955年に産声を上げた、日本初のタウン誌「銀座百点」。現在も発行され続けており、中でも各界著名人が筆を執った巻頭エッセイは妙味に富む。ノーベル賞や芥川・直木賞受賞者、映画監督、漫画家、料理研究家、そして銀幕のスターたち……創刊当時より誌面を飾ったエッセイを厳選。時代を彩った60名が一堂に会した、傑作アンソロジー

私の浪費癖 有吉 佐和子/銀座知らず 司馬 遼太郎/旅 松本 清張/青春の町「銀座」 三島 由紀夫/“オジサマ”の楽しみ 開高 健/サーバーの犬とぼくの知っていた犬 大江 健三郎/不在証明くずし 山口 瞳/人相 遠藤 周作/台風銀座 新田 次郎/銀座の露店 吉行 淳之介/銀座 淀川 長治/銀座へ向ける姿勢 森村 誠一/チョンタ 向田 邦子/銀座ジャランジャラン 城山 三郎/ホンモノ・ニセモノ 山田 洋次/私と銀座と四十年 三國 連太郎/くたばれナイター 横溝 正史/銀座嫌い 橋田 壽賀子/冷たく、明るい元旦 沢木 耕太郎/冬期エベレスト遠征隊 植村 直己/酒のつまみについて 北 杜夫/銀座で会う人々 村上 春樹/「第三の男」から「E・T」まで 戸田 奈津子/ハワイのおせち料理 高峰 秀子/東京は嫌い 宮本 輝/銀座の夜を稼いだっけ 立川 談志/草木は語る 白洲 正子/ぶらり銀座へ 北原 亞以子/さまざまな夏の音 藤沢周平/父と銀座 藤原 正彦/語り歌・ある夢想 小椋 佳/佐野 洋子/天然の暮らし もたい まさこ/舞台裏で見た人 松本 幸四郎/桃井 かおり/母と銀座と私とカラス 小林 カツ代/卯年生まれ 吉村 昭/いつも銀座は僕といる 森田 芳光/今ごろ気がつく母の愛情 安藤 優子/思いどおりの人生とは 児玉 清/銀ブラ・銀ぶら 水野 真紀/懐かしの“銀天の未来” 重松 清/「初夢」ランキング 里中 満智子/春に想う 横山 秀夫/足裏文化考察 角田 光代/百年目 町田 康/アニーの恋人 小池 真理子/舶来煙草の勲章 長塚 京三/出雲町行きの写真鉄路 佐野 史郎/昭和でんでん虫 阿久 悠/なぞのおとん。 本上 まなみ/帰国のたびに会う銀座 塩野 七生/反省をした日 畠中 恵/恩師の姿 新藤 兼人/十歳で大役への挑戦 中村 富十郎/銀座が教えてくれること 川上 未映子/銀座の街角は軽やかに 海堂 尊/銀座を迷う 林 真理子
藤原正彦の「父と銀座」に、新田次郎が飲んで帰ってきた話が書いてある。そのときの藤原ていの台詞が傑作で、「臭いですね」「不潔ですからすぐに汗を洗い流してください「きょうも大金を貢いできましたか」とどめには「腐ったイワシの眼そっくりですね」とまでいわれてしまっている。さすが文筆家、嫌味にも磨きがかかっている。いつか決定的な瞬間にぜひとも使ってみたい。