まみ めも

つむじまがりといわれます

第七の封印

鎌倉から荷物が届く。こどもたちに新しいお洋服、いちごとデコポンとレトルトのカレーと義母の作ったビーフシチューとプリンとぶりの切り身とまぐろの刺身とハムとサラミと焼きそば。夕方の帰り道で、遊歩道のわきを歩いていたセイちゃんが、あ、と声をあげた。花壇のそばにたんぽぽがひとつぽっちりと咲いていた。お母ちゃんの好きなお花ももうすぐ咲くよ、図書館にいく道にあるから今度いっしょに見ようね、というと、セイちゃん、オラ(このごろ一人称がオラになっている)今度そのお花が咲いたらとってくる!と張り切りだした。その好きな花というのがモクレンなので、そのお花は木に咲くお花だからとってこられないんだよ、と話すと、心底がっかりした様子で、きょう一番のがっかりに認定されてしまった。夕飯は牛すじ肉の煮込み、鎌倉から届いたまぐろの中トロ、いり卵、冷や奴、かぼちゃサラダ

プレミアムシネマの録画。1957年。

名だたる映画作家たちに多大な影響を与え続けるスウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、人間の生と死、神の存在をテーマにした異色作。終末的様相を呈した中世ヨーロッパを舞台に、十字軍遠征から帰還し生きる意味や信仰に懐疑的になり、死神にとりつかれた騎士の姿を幻想的な映像で描く。主要人物の騎士を、本作以降ベルイマン監督作品の常連となった名優マックス・フォン・シドーが熱演。死神とのチェス対決やラストの死の舞踏など、名場面の数々が印象深い。
ペストが流行し終末的様相を呈した中世ヨーロッパ、10年に及ぶ十字軍遠征から帰還し疲弊し切った騎士アントーニウス(マックス・フォン・シドー)の前に死神(ベント・エーケロート)が出現する。死の宣告を悟った彼は、自らの命を懸けチェス対決を申し出るが、夜が明け死神は姿を消す。故郷を目指すアントーニウスの旅には常に死の気配がつきまとい、残酷な現実が待ち受けていた……。

詩情あふれる映像がとにかく美しくて、色彩が目に浮かんでくるような鮮やかなモノクローム映画。旅芸人のあかんぼうのミカのむき出しのお尻がかわいい。