まみ めも

つむじまがりといわれます

フレンチ・コネクション

冬至だった21日は、帰ってからかぼちゃとさつまいもとあんこでいとこ煮を作り、夜はゆずのお風呂にした。実家から届いた凸凹のゆずがふたつあったけれど、前にゆずを湯船に浮かべたら酸のせいか肌がぴりぴりしてこどもたちが浸かっていられなかった、今年は入浴剤のゆず湯。今年も暮れていくというのに、相変わらず関東の冬がなじまなくて、年の瀬の感じがしない。北陸のしめりを帯びた暗く寒く重たい冬、あの感じがないのにクリスマスもお正月もやってくるというのは、カレンダー上ではわかっていても身体がコレジャナイといっている。ふるさとは、ところどころで身体感覚としてしみついているところがある。ここにきて、この結果がでないとお正月を迎えられないという案件がひとつ舞い込み、来週はどうなることやら。

ト。

言わずと知れたW・フリードキン監督による刑事ドラマの大傑作。マルセイユとニューヨークを結ぶ麻薬取引のルート(通称“フレンチ・コネクション”)を背景に、“ポパイ”ことドイル刑事が麻薬組織壊滅に執念を燃やす姿を描く。電車で逃げる組織の殺し屋を自動車で追跡するシーンは、映画の持つ“編集”という作業の重要さを示す好例。徹底したドキュメンタリー・タッチも作品世界のリアリティに大いに貢献している。アカデミーでは作品・監督・脚色・編集賞に加え、彼の存在感なくしてポパイ・ドイルはなかったであろうG・ハックマンに主演男優賞をもたらした。

タフな刑事役のジーン・ハックマンが翻弄されながら追いつめていく、映画の撮影現場ではジーン・ハックマンを本当にいらつかせるために監督がディスりまくっていたというエピソードもおもしろい。最後のあっけなさもよかった。電車と車(ポンティアック)の追跡劇は、ニューヨークの地下鉄が地上を走る部分を撮っている。