まみ めも

つむじまがりといわれます

強父論

木曜に今度はフーちゃんが熱を出した。冴えない顔でぐだぐだしているフクちゃんもまとめてお休みにしてしまう。3日がかりでやっている実験をKさんにお願いする旨のメールをしたら「やります、できます、がんばります」とKさんご用達のフレーズで快く引き受けてくれた。どこかの派遣会社の名刺に添えられていたフレーズらしい。午後は3人で床にねそべった。

強父論

強父論

義母本。

94歳で大往生。瞬間湯沸器だった父、阿川弘之に罵倒されること何千回。理屈より感情が先立ち、男尊女卑でわがままで、妻や子供には絶対服従を求める。常に自分が中心でありたい…。故人をまったく讃えない「父と娘」の記録。

阿川弘之の見事なクソじじいっぷりよ。あまりにクソじじいなので読みふけって通勤の電車を乗り過ごした。ひと駅先から高架わきの道路を駆け足で会社までいく。夏の朝の日差しが強烈に景色にコントラストをつけている。見慣れない景色から現実感が少しうしなわれる。やっといつもの道まで戻ったけれど、裏返しの世界が元に戻るまですこし時間がかかる。ちょっとした猫町。会社もぎりぎり間に合った。阿川弘之がクソじじいなので遅刻した、とは言わずに済んだ。死に際のベッドで阿川弘之に印税の話をした阿川佐和子はやっぱりクソばばあになるのかな、素敵なクソばばあになってほしい。