王になろうとした男

うっすらと体調のすぐれない日々。ときどき、のどのあたりを痛みというか苦しみというか、なにかが締めつけるような感覚がやってくることがあって、前は春先だったとおもうけれど、つい最近も二度ほどやってきた。前よりもきりきりするところが広がったのか、胃のあたりまでやってきたので、気道ではなく消化管なのかもしれない。数分やり過ごせばなくなるので、ふだんは忘れてしまっているけれど、こういう風にじわじわと不調がたまっていくことが老いなのだろうなという感じはする。そういえば、いつのまにかかぶりの洋服を脱ぐときにも気持ちよくスルリと脱げなくなり、体がみしみしいっている。そのみしみしの上に毎晩フーちゃんがまたがってきて寝そべるのでたまらない、たまらないけど、ゔっと声が出ると、いたいの？ときいてきて、イタイイタイとんでけ〜ととんでけのところを屯田兵のイントネーションでやってくれるとうれしさが痛さに勝ってしまうのだった。

王になろうとした男 [DVD]

プ。

１８８０年代のインド。新聞記者キプリングに、英国人カーネハンが数奇な体験を語る―。彼と友人のドラボットは、秘境の地カフィリスタンの“王”になることを決意し、現地へと旅立つ。冒険を重ね、ついに部族のもとにたどり着いた２人は、村の男たちに英国式の軍事教練を行うなどして信頼を得ていくが…。ノーベル賞作家Ｒ・キプリングの冒険小説を、名匠ジョン・ヒューストンが映画化。Ｓ・コネリーとＭ・ケインの演技が光る。

マイケル・ケイン、若いけれども分別ありげな佇まい。ショーン・コネリーとマイケル・ケインの怖いもの知らずのふたりの掛け合いは演技とは思えないくらい息が合っていた。