まみ めも

つむじまがりといわれます

なんらかの事情

インターネットをひらいたら「本日はお彼岸DAY」という広告が出ていた。お彼岸もいまやかなりカジュアルになったものだなと思う一方で、お彼岸をやる人たちはこのお彼岸DAYという広告戦略に違和感を覚えるのではないか、でもその違和感こそが広告の狙いなのかだとしたらまんまとハマってしまったわたしという存在のダサさ。
先週末は都内の写真館にでかけ家族写真を撮ってもらった。アシスタントの人が、ぬいぐるみを使って必死ともいえるぐらいのテンションでこどもたちを笑わせようとするのだけれど、昼寝前のフーちゃんだけはアウェー感丸出しでちっとも笑わなかった。横尾忠則の家族写真のようにみんな無表情でもいいような気がする。出来上がってきた写真を見て、自然なのは笑っている顔なのか笑っていない顔なのか、わからなくなってきた。ふだんのわたし、そんなに笑わないし。フーちゃんは笑わなかったけれど、家族みんなの顔がちゃんとうつっているのでいい写真。

ブ。200円。

ああもう駄目だ今度こそ本当にやばい、というとき、いつも頭の片隅で思うことがある-。「ねにもつタイプ」で第23回講談社エッセイ賞を受賞した著者によるエッセイ集。『ちくま』連載から選び、加筆して書籍化。
才能/ダース考/運/変化/物言う物/応援/おもなできごと/D熱/上映/マシンの身だしなみ/素敵なアロマ生活/次/瓶記/きれはし/何らかの事情/レモンの気持ち/友の会/珍道具/ガニ/閉会式/ファラの呪い/みんなの名前/スキーの記憶/愛先生/着ぐるみフォビア/イ/新しい習慣/ハッピー・ニュー・イヤー/読書体験/遺言状/Mさんち/キラキラ/転職の夢/金づち/ザ・ベスト・ブック・オブ・マイ・ライフ/海ほたる/M高原の馬/雨季/万物の律儀さ/行けない場所/おめでとう/耳/やぼう/会う/選ばれし者/おめでとう、元気で/やばさの基準

岸本佐知子の変愛小説集とあわせてブックオフで買ってぶっ続けで読んだ。岸本佐知子ワールドにとっぷりはまる。とことんくだらなくて、あーくだらないと油断していたらふと気づいたらとんでもない果てまで連れてかれている。やばいでごわす。