火曜は雨上がりで蒸し暑かったけれど、セイちゃんのお迎えを終わって建物の外に出たら東の空におおきな虹が出ていた。目に見える範囲で途切れることなく大きく半円を描いていて、ちょっと信じられないくらい立派な虹だった。道ゆく知らない人たちも、虹だよ、見た?と教えあったりしていて、虹が出たことでグッと世の中との距離が親しくなった。
- 作者: 岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/15
- メディア: 文庫
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普通の恋愛小説の基準からはかなりはずれた、グロテスクだったり極端だったり変てこだったりする物語の数々。現代の英米文学のなかから、変愛かつ純愛小説11篇を収録する。
五月 アリ・スミス
僕らが天王星に着くころ レイ・ヴクサヴィッチ
セーター レイ・ヴクサヴィッチ
まる呑み ジュリア・スラヴィン
最後の夜 ジェームズ・ソルター
お母さん攻略法 イアン・フレイジャー
リアル・ドール A.M.ホームズ
獣 モーリーン・F.マクヒュー
ブルー・ヨーデル スコット・スナイダー
柿右衛門の器 ニコルソン・ベイカー
母たちの島 ジュディ・バドニッツ
岸本佐知子編訳の変な愛ときたら読まないわけにはいかない。期待を凌駕する変な愛っぷりに打ちのめされて自分でも想像できないくらいに遠いところまで行ってしまった。レイ・ヴクサヴィッチとニコルソン・ベイカーがよかった。