まみ めも

つむじまがりといわれます

時間はだれも待ってくれない

週末そくそくと冷えがまとわりついて頭が痛くなり、午後はふとんにたおれて意識をなくすようにして寝てしまった。夜になっても冷えがとれずもう一度風呂につかる。追いだきボタンを何度も押す。ずっと湯船につかっていたい。汗をかくのにどこか冷えている。しょうがとはちみつ入りのミルクティーをすする。週明けも冴えない体調をひきずって仕事にいく。

時間はだれも待ってくれない

時間はだれも待ってくれない

ト。

21世紀に入ってからの東欧SF・ファンタスチカの精華、10か国12作品を、各国語の専門家が精選して訳出した、日本オリジナル編集による傑作集。現代の「もう一つのヨーロッパ」の息吹を伝える斬新なアンソロジー
ハーベムス・パーパム−新教皇万歳− ヘルムート・W.モンマース
私と犬 オナ・フランツ
女性成功者 ロクサーナ・ブルンチェアヌ
ブリャハ アンドレイ・フェダレンカ
もうひとつの街 ミハル・アイヴァス
カウントダウン シチェファン・フスリツァ
三つの色 シチェファン・フスリツァ
時間はだれも待ってくれない ミハウ・ストゥドニャレク
労働者階級の手にあるインターネット アンゲラ・シュタインミュラー/カールハインツ・シュタインミュラー
盛雲、庭園に隠れる者 ダルヴァシ・ラースロー
アスコルディーネの愛−ダウガワ河幻想− ヤーニス・エインフェルズ
列車 ゾラン・ジヴコヴィチ

暗く湿ったユーモアが散りばめられたファンタスチカたち。ダルヴァシ・ラースローの盛雲、庭園に隠れる者はよかったな。久生十蘭の黒い手帳とか中島敦の文字禍に似たスピード感のある短編だった。