まみ めも

つむじまがりといわれます

世界ぐるっと朝食紀行

平日の午前中、小学生が宿題をやっている間、げんちゃんをベビーカーに乗せてふーたんとてくてく散歩にいく。子育てのモットーはおしゃれとグルメに育てないことぐらいしかないので、教育に興味が持てず、中途半端な休校なんかやめて、みんなぼんやりと過ごすバカンスのような半年でもよいのではないかと思わなくもないのだけど、世の中はそれをゆるしてくれない。新幹線の高架のふもとは、原っぱになっていて、柵があるけれど、花を摘むくらいのことはできて、ハルジオンやひなげしやシロツメクサが咲いている。それをぽきぼき手折って、家に帰ってヤクルトの容器にさしたりする。テントウムシをみつけたふーたんが、連れて帰るといって、てのひらに包んで、テントウムシがてのひらの中でうごめくたびにくすぐったくてウフウフ笑っている。しばらくして笑わなくなったと思ったらてのひらからいなくなっていた。何事もなかったようなふりしている非常事態、このまま、何事もなかったようにもとの日々が戻ってくるといい。

世界ぐるっと朝食紀行 (新潮文庫)

世界ぐるっと朝食紀行 (新潮文庫)

  • 作者:治, 西川
  • 発売日: 2007/10/30
  • メディア: 文庫
 

ブ。

旅の醍醐味は、朝食にあり。現地の人と同じ朝ごはんを食べることは、その国をよく知るための近道なのだ。トルコ、台湾、メキシコなど様々な国の、好奇心をそそられる市場の屋台飯。バリ、早朝に男たちが食べる熱々のグラチネ。モンゴルの馬乳酒、フィジーのダロ芋。タイでは僧侶と共に寄進された朝食を。豊富な写真と飾らない文章で綴られた世界各国の朝食の記録。

近所のスーパーマーケットですら気軽にいけないけれど、本の中ならどこにでも。世界の朝ごはんをいろんな時代まで遡って味わう。一人称が一部だけぼくからオレになっていて、しかも年代的にぼく→オレ→ぼくとなっていたので、おっと思ったら、若いときの気分を残しておくためにオレにしてあるとひと言添えてあった。